FX取引において一番重要なのは、相場の動きをしっかりと読み解くことです。
その際にデータをもとに計算されるインジゲーターを活用することによって、買い時や売り時の判断しやすくなります。
では、エンベロープを活用するとどういったメリットが生まれるのでしょうか。
この記事では、エンベロープを活用する方法とエンベロープを活用するメリット、そしてエンベロープを活用する際の注意点について紹介していきます。
Contents
エンベロープを活用する方法
FX取引において買い時と売り時の判断基準として使われるインジゲーターの一種エンベローブですが、どうやって活用していくものなのでしょうか。
順張りで活用する
エンベロープの主な活用方法は2種類あり、そのうちの1つが順張りの活用方法です。
順張りで活用する際は、相場がエンベローブを突き破るのはトレンドが強いと仮定し、その後もしばらく相場が上がっていくであろうと考えます。
そして、その考えを順張りして売買するかどうかを決めていきます。
エンベロープが1つの基準となり、一度エンベロープを突き破ってから戻ってきたタイミングが決済を行うタイミングとなります。
逆張りで活用する
2種類あるエンベロープの活用方法のうち、もう1種理の活用方法が逆張りでの活用方法です。
エンベロープを活用する場合は主にこちらの活用方法が使われることが多いです。
逆張りで活用する場合、相場がエンベロープに触れるということは移動平均線からの乖離がすごく大きいと判断し、いつか必ず移動平均線まで収束していくであろうと考えます。
そして、相場がエンベロープの上側に触れたら売り注文を行うタイミングで、逆に下側に触れたら買い注文を行うタイミングと判断していきます。
平行線と組み合わせる
エンベロープの活用方法として一般的に知られているのは順張りと逆張りの2種類ですが、エンベロープの逆張り手法と平行線を組み合わせて活用する方法も存在します。
平行線はテクニカル分析の一種ですが、2つを組み合わせることによって売買のタイミングを初心者でもつかみやすくなります。
平行線と組み合わせて活用する場合、水平線近くの相場でエンベロープとローソク足がふれたとき、その時がエントリーポイントなってきます。
エンベロープを活用するメリット
エンベロープの活用方法を3つ紹介してきましたが、エンベロープを活用するとどういったメリットが得られるのでしょうか。
トレンドの発生をすぐに見つけられる
エンベロープを活用することによってトレンドの発生を早期発見できるのが、メリットの1つです。
基本的に相場のローソク足はエンベロープの内側で推移していくことが多く、ローソク足がエンベロープから外れたとしてもいつか必ずエンベロープの中に戻ってきます。
そのため、エンベロープの外側に突き出た時はトレンドが発生したということになり、エンベロープを表示しておけばいつでもトレンドの発生を見つけられるということになります。
レンジ気味の緩い相場で威力を発揮する
エンベローブは変化幅が一定なレンジ気味の相場で活用できるのがメリットの1つです。
レンジ気味の相場であれば大きく値が変動することは少なく、大きく損失を出すことはありません。
しかし、それと同時に大きく利益を出すことはできません。
なので、そういったレンジ気味の相場で上手く利益を出していくときに使えるのが、エンベローブです。
エンベロープを使えばトレンドを早期に発見できるので、値動きの幅が大きくないレンジ気味の相場でも利益を出しやすくなります。
初心者でも判断しやすい
メリット3つ目は、初心者でも売買の判断をするときのタイミングを判断しやすいということです。
基本的にエンベロープからろうそく足が突き出たら、いつかはエンベロープ内に戻ってくるということを踏まえて売買するかどうかを判断します。
なので、画面に表示されたらエンベロープからろうそく足が付きだしたら判断のタイミングなので、FXを始めたての初心者でも判断しやすくなっています。
エンベロープを活用する際に注意するべき点
エンベロープを活用することによってさまざまなメリットを得られますが、注意したいことがいくつかあります。
激しい値動きがある場合は機能しない
エンベロープを活用するにあたって注意したいポイント1つ目は、相場の値動きが激しいときは上手く機能しないということです。
基本的にテクニカル分析自体値動きが激しい場合は上手く機能しませんが、テクニカル分析の1種であるエンベロープもその限りではありません。
さまざまな指標が発表されるタイミングや主要国の大統領や首相選挙の結果が出るタイミングなど、相場の値動きが激しくなるであろう時はエンベロープは活用できません。
相場のトレンドが続いているときは機能しない
相場のトレンドが続いている場合も、エンベロープはあまり機能しないため注意が必要です。
エンベロープは反発するかもしれないというサインを見て売買の判断を行います。
しかし、トレンドが継続している相場ではそのサインが出たとしても反発することなくトレンドが継続してしまい、逆張りでエンベロープを活用すると大きく損失を出してしまうことになります。
なので、トレンドが継続しているときはエンベロープの活用は注意が必要です。
値動きがない相場の時も上手く機能しない
値動きが激しい時だけではなく、相場の値動きが全くない時もうまく機能しないということも注意したいポイントです。
何度も触れていますが、エンベロープは相場のろうそく足が触れた時に売買を判断します。
しかし、値動きが全くないとエンベロープに触れることなく値動きを続けていき判断することができません。
なので、相場の値動きが停滞しているというときはエンベロープを活用せず、他の分析手法を活用するようにしましょう。
「FX【エンベロープ】方法・メリット・注意点を解説!」のまとめ
この記事では、エンベロープの活用の仕方と活用するメリット、注意点について紹介してきました。
そしてその結果、売買をするときの判断材料として役立ちます。
しかし、すべての相場で活用できるわけではなく、相場の値動きが激しいときや逆に値動きが全くないとき、トレンドが続いているときなどは上手く機能しないため注意が必要です。
そういったことをしっかりと理解した上で、FX取引でエンベロープを上手く活用して利益を出していけるように頑張りましょう。