FXを行う上で押さえておきたいポイントが通貨の強弱です。
この通貨の強弱を知ることで、より円滑な為替取引が可能になります。
そんな疑問に対して今回、通貨の強弱とはどんなものかに触れながら、通貨の強弱を利用するメリット、通貨の強弱を見てトレードをする際の注意点、そしてその強弱を知ることができる便利なサービスを3つ紹介します。
これを読めばきっと、通貨間の力関係である通貨の強弱を知ることができ、よりスムーズな取引ができるようになるでしょう。
それでは通貨の強弱を利用するメリットから紹介します。
Contents
FXでの通貨の強弱とは?通貨の強弱を利用するメリット
FXの強弱とは、メリットとは、そんな疑問を最初に持つ方が多いのではないでしょうか。
ここでは、そもそもFXでの通貨の強弱とはどんなものか、メリットはどんなものかについてまとめていきます。
そもそもFXでの通貨の強弱とは?
そもそもFXの強弱とはどんなものでしょうか。
端的にいえば米ドル円のペアの場合、米ドルが強いというのはドル高の動き、弱いのはドル安の動きということです。
例えば、ドルが強いドル高であれば1ドル100円が1ドル110円になる流れ、ドルが弱いドル安であれば1ドル100円が90円になる流れといった状況になります。
日本円からすればドルが強い状況では円安、ドルが弱い状況であれば円高という見方も可能です。
このように該当する通貨の価値が高くなることを強くなる、低くなることを弱くなるといいます。
通貨ペアの選択がしやすくなるメリット
通貨の強弱が分かることで通貨ペアの選択がしやすくなるメリットがあります。
FXを行う場合、最も強い通貨と最も弱い通貨を知ることで利益が上がりやすくなるのが特徴です。
最強通貨を買って最弱通貨を売ることで利益が出しやすくなります。
言い換えれば強い通貨というのは最も買われている通貨を意味し、弱い通貨は最も売られている通貨ということで、その日の流れに乗れます。
つまり強い通貨と弱い通貨を選べば自動的に通貨ペアが選べるという仕組みで、簡単にペアが選べるのがメリットです。
売買の判断がしやすくなるメリット
売買の判断もしやすくなります。
最も弱い通貨を売り、最も強い通貨を買うことでスムーズに利益が出せるということも通貨の強弱で分かります。
そのため、今日はこの通貨が弱いから売ろうと動けば、うまく損切りできますし、強い通貨を買おうと動けば、価値が上がっていくので利確がしやすくなるというのが特徴です。
このように強さによって損失を最小限にし、確実な利益を狙うという取引を実現できるというのもメリットといえるでしょう。
相場が読めず困った時も強弱を使えば判断がしやすくなります。
通貨の強弱を見てトレードをする際の注意点
FXにおいて、通貨の強弱を見てトレードするのは判断の大きな助けになるというメリットがあります。
そんな注意点に目を向けて説明をしていきます。
短い足での分析を避ける
まず短い足で強弱の分析は避けるように注意しましょう。
具体的には、利用時に4時間足または1日の単位で見る日足で判断するようにすることです。
スキャルピングやデイトレードの方も、大きな流れを見ると参考になることが多いです。
理由として強弱は確かに短時間の足でも判断できますが、誤差がとても出やすくなり、正確性に欠けてしまうという弱点があります。
誤った判断で売買すると当然損失が出てしまうので、冒頭でお話しした長めの足で判断するように注意が必要です。
短期的に爆発的な利益は出せない
あくまで強弱というのは長い目で見た流れになります。
そのため相場が急変するシグナルになるとか、急騰を予測するといった爆発的な利益を見極めるテクニックではありません。
あくまで市場の流れに適応してコツコツ利益を狙っていくということが目的の見方ですから、一攫千金を目的として利用するものではないという点に注意しましょう。
効果的だと思って導入したのに思ったより利益が出ないという場合もあります。
ただ、コツコツ利益を上げるには効果的な手法といえるでしょう。
米ドルの強さを意識
クロス円(ユーロ円など)をはじめとした米ドルとのペアでない通貨ペアを選択している場合でも、米ドルの強さは常に意識するように注意しましょう。
米ドルは世界で最も影響力のある通貨であり、全世界の基軸通貨にもなっています。
ニューヨークの市場が開いたタイミングで一気に各国の通貨の流動性が上がり、強弱が逆転したり、強弱がそれぞれ促進するといった大きな動きのタイミングになることも少なくありません。
そういった意味で、今の通貨ペアはそれぞれ米ドルと比較してどちらも弱いのか、あるいは強い通貨の方は、米ドルよりも強いのかといった点にも注視しながら利用するようにします。
通貨の強弱を確認できる便利なサービス3選
最後に通貨の強弱を確認できる便利なサービスを紹介していきましょう。
主なサービスは、以下の3社です。
- fx会社OANDAの通貨強弱ツール
- Currency Strength Chart(カレンシーストレングス)
- FXLIVEの世界のリアルタイム為替レート
それぞれ解説していきます。
OANDAラボ通貨の強弱チャート
日本国内fx会社のOANDAが提供する通貨の強弱チャートです。
スキャルピング、デイトレ、スイングトレードといった様々な種類のトレードに対応できるという点が強みとして知られています。
リアルタイムで動く様々な通貨ペアの値動きから強い通貨や弱い通貨を抽出するのに優れているというのもメリットです。
これを利用すれば、主要8通貨(米ドル、ユーロ、円、英ポンドやカナダ、豪、NZのドル、スイスフラン)の中から手早く強い通貨や弱い通貨を探すのも簡単になるでしょう。
大手ということもあって、かなり見やすいです。
Currency Strength Chart
Currency Strength Chartは、前日の通貨の強弱も簡単にわかるチャートです。
これを利用すれば、前日のチャートを参照しながら、現在の強弱の判断をすることも可能になります。
通貨の強弱は先ほども触れたとおり日足や4時間足など長めのチャートにするのことで正確性が高まります。
そういったことから、前日のデータを参考にすることでより明確な強弱が分かることも少なくありません。
Fxliveの世界のリアルタイム為替レート
割と最近開発された田畑 昇人(たばた しょうと)氏の立ち上げたリアルタイムの為替レートです。
シンプルで分かりやすく、サッと主要8通貨の強弱が分かるという仕組みになっています。
トレーダー目線で制作したものなので、下部に為替レートも表示されており、使い勝手の良いのが特徴でもあります。
同時に株価指数も分かるので、株価を絡めたFX戦略を立てることも可能です。
単に強弱を知る以外にも、プラスアルファの情報を得るにも適しているサービスといえるでしょう。
「FXでの通貨強弱とは?メリットや注意点、オススメのサービスをご紹介!」のまとめ
FXにおける通貨の強弱とは強い通貨が最も買われている通貨、弱い通貨が最も売られている通貨という意味です。
これを知ることで通貨ペアの選択が簡単になったり、売買方向に迷わなくなったりといったFX取引をするうえでスムーズな選択ができるようになります。
ただし注意点としては、短期的な視点で判断を行わないことや短期的に巨額の利益を出すのに向いていないこと、米ドルの動向を意識することなどが挙げられます。
また、サービスとしてはウェブ上にもいくつか分かりやすい強弱確認のサービスがあるので、それらを利用するのもおすすめです。