FXでナンピンをするメリットや活用方法、注意点などを詳しく解説!

FXでナンピンをするメリットや活用方法、注意点などを詳しく解説!

ナンピンはよく知られた投資方法の一つであり、FX取引でも使われることがあります。

含み損を早く解消し、マイナスからプラスに転じる手法である点がメリットです。

一方で、ナンピンはハイリスクな取引方法でもあります。

上手にトレードすれば利益を重ねることができますが、逆になれば、損失が膨れ上がるリスクも併せ持っています。

ナンピンのリスクを可能な限り抑えつつ、その効果を活かすためには、トレードの注意点をよく理解し、自分で作った取引ルールを厳守することが大切です。

ナンピンをするメリット

ナンピンとは、持っているポジションが逆方向に進んだ時に、買い増しや売り増しを行うことで取得単価を下げる方法です。

平均取得単価が下がれば、相場が回復した時により早くプラスに転じることができるため、含み損が長く続く状態を解消できます。

ナンピンで平均取得単価を下げるメリット

ナンピンは、含み損が発生している状態の価格で、再び買いや売りを行います。

ポジションは増えるものの、平均取得単価は下がるメリットがあります。

FXは、買いや売りから取引をスタートさせ、価格が上昇や下落をすれば利益が出る仕組みです。

しかし、取得したポジションと逆方向に相場が進めば、含み損になります。

一例を挙げれば、米ドルが100円の時に買いポジションを持ち、相場が下がって98円になれば含み損が発生します。

含み損を全て解消するためには、相場が100円以上になる必要があります。

しかし、98円の時に再び新たな買いを入れれば、平均取得単価が下がるため、もっと低い価格帯で含み損は解消します。

レンジの多いFX相場はナンピンが利用しやすい

FX相場は、レンジと言われる上昇と下落を繰り返す特徴があります。

もちろん価格が一定方向に継続するトレンド相場もありますが、レンジ相場の方が一般的なパターンです。

このFX相場の特徴を利用できる点が、ナンピンのメリットです。

下落した相場はやがて上昇するという判断でナンピンをして、平均取得単価を下げながら早く含み損を解消し、そこから利益を上げていくことに利用できます。

ナンピンを行ってポジションの保有量も増えているため、プラスに転じれば利益がいっそう大きくなります。

ナンピンで強制ロスカットの回避ができる

FX業者は、ある一定ラインまで証拠金維持率が到達した場合に、強制ロスカットが発動する仕組みになっています。

これ以上の損失を大きくしないための仕組みであり、これによりトレーダーは一定の範囲内で損失を抑えることができます。

但し、強制ロスカットが発動されれば、その時点で含み損が確定してしまうデメリットもあります。

ナンピンをすることで、業者が定めた強制ロスカットラインへの到達を回避できます。

ナンピンは、強制ロスカットを先延ばしできるメリットがあります。

ナンピンの具体的な活用方法

ナンピンを適当に行っていたのでは、効果が出ないばかりか、逆に含み損を大きくすることにつながります。

しっかりしたルールを作り、資金管理を徹底しながら、計画的に行うことが大切です。

ナンピンの利用にあたっては、テクニカル分析の理解は必須です。

ナンピンにはテクニカル分析の理解が不可欠

FX相場の典型的なパターンは、一定の範囲の中で価格が上下に変動するレンジ相場です。

但し、いつ相場が反転するかは誰にも判断ができません。

そのため、FX取引では様々なテクニカル分析を用いて、相場の上昇や下落を予測します。

テクニカル分析が必ず当たるという保証はありませんが、少なくとも根拠を持った取引を行うことでその確率を上げることができます。

ナンピンを成功させるためには、適切なテクニカル分析を行い、相場の反転を予測した根拠のある取引方法が重要です。

相場の反転ポイントを予測することが重要

FXのテクニカル分析には、数多くの種類があります。

トレーダーによって、利用するテクニカル分析の種類や数は異なります。

テクニカル分析のメリットは、相場が上昇から下落、あるいは下落から上昇のポイントをつかみやすくなる点です。

ナンピンをするかどうかの判断は、テクニカル分析をして、これから価格の反転が予測されるポイントで行うことが適切です。

価格が予測に反して反転しなければ、ポジションを増やしたことでさらに含み損が拡大していきます。

その場合は速やかに損切りを行うことで、損失の拡大を防ぐことも重要です。

具体的なテクニカル分析の使い方

最も多くのトレーダーが活用している移動平均線は、代表的なテクニカル分析指標の一つです。

移動平均線は、過去の価格と比べることで、現在が上昇トレンドか下降トレンドかの判断をする目安に利用できます。

上昇トレンドであれば、価格が下がって移動平均線に近づいてくれば、反転して価格が上昇する可能性があります。

なぜなら、多くのトレーダーは移動平均線を見ているため、上昇トレンド内で価格の下がりがあった場合に、やがて反転する目安としてそれを確認するからです。

ナンピンをする場合は、現在の大きなトレンドを確認し、その中で逆方向に相場が進んだ場合に、反転ポイントとして移動平均線を利用することが適切です。

もちろんメジャーなテクニカル分析はこれ以外にも複数あり、様々な分析指標を併用することが大切です。

ナンピンをする際の注意点

ナンピンは、利用方法を誤れば含み損の拡大につながるリスクがあります。

ポジション量が増えているため、含み損のスピードも加速していきます。

ナンピンが失敗するパターンとしては、利用方法の問題と心理的な側面があります。

常に冷静な判断で取引をすることが重要です。

トレンドが反転しない場合に注意

ナンピンで最も危険な状況は、現在のトレンドがそのまま続くことです。

ナンピンをしたものの、さらにそのトレンドが続いていくことで、最初のポジションの含み損と次のポジションの含み損が重なります。

いっそう大きな含み損になることで、資金に限界が生じ、精神的なプレッシャーに耐えられない状況になり兼ねません。

ナンピンをする場合は、トレンドが変わると予測した時点ではなく、実際に相場が反転したことを確認してから行うことが適切です。

小さなポジションから始めることの大切さ

最初に大きなポジションを持つと、少しナンピンしただけでは平均取得単価を大きく下げることはできません。

そのため、ナンピンで持つポジションも大きくしてしまう危険性があります。

想定以上の資金で取引すれば、リスクがさらに高まります。

ナンピンでは、小さなポジションで取引することが、リスクを下げるために効果的です。

何度か買い増しや売り増しをすることを想定し、最初に持つポジションを小さくすることで、その後にナンピンで使う資金を抑えることができます。

心理的リスクを理解する

含み損を抱える状態は心理的プレッシャーになるため、できるだけ早く解消したいと思うものです。

この心理的な傾向が、ナンピンにとって最もリスクの高い状況になる場合があります。

含み損のストレスから逃れたい一心で、冷静にテクニカル分析や状況判断をすることができず、適当にポジションを追加してしまうケースは多いです。

トレンドは都合よく変わるわけではなく、根拠のない感情トレードを行っているため、失敗する確率は極めて高くなります。

いつの間にか大きな資金が失われているような事態は、絶対に避けるべき状況です。

感情ではなく、事前の計画を遵守する必要があります。

「FXでナンピンをするメリットや活用方法、注意点などを詳しく解説!」のまとめ

ナンピンには、メリットとデメリットの両方が存在します。

デメリット面も理解して利用することが、リスク管理につながります。

FX取引に慣れた人でも、安易なナンピンを行って失敗するパターンは多いです。

ナンピンを利用した際のリスクを理解し、その対策をしっかり行ってから取り組むことが大切です。

ローソク足やテクニカル分析を理解していない状態で、ナンピンを利用するのは危険です。

テクニカル分析には、移動平均線、RSI、MACD、ストキャスティクス、ボリンジャーバンドなど、メジャーなものが複数あります。

これらを上手に活用することが、ナンピンを行う上で重要です。

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