FX取引の際は成行・指値・逆指値注文が基本!応用を効かせた注文方法も解説

FX取引の際は成行・指値・逆指値注文が基本!応用を効かせた注文方法も解説

FXは単に自分で通貨を売ったり、買ったりするだけでなく様々な売買注文の方法があります。

むしろ、それらを利用することこそFXで有利に利益を上げるうえで必須といったも過言ではありません。

今回そういった単純に売買によらない方法として、基本と言われている成行・指値・逆指値注文や応用を効かせた注文方法を紹介していきます。

この記事を読めばきっと、FXの注文方法の選択肢を増やし、より利益を上げるチャンスを手にすることができるでしょう。

主な注文方法一覧(成行・指値注文・逆指値注文)

FXには基本となる注文方法があります。

それが成行、指値、逆指値の注文方法です。

これらはFXに限らず様々な取引で行われる注文方法であり、FX以外にも知っておくと便利な注文方法です。

この3つの注文方法について項目ごとに解説していきましょう。

すぐに注文が通る!成行注文とは

成り行き注文とは、売りたい価格や買いたい価格を無視してすぐに売買を行う方法です。

例えば、通貨を売る場合に一番高い金額で買い注文していた人と取引を成立させ、通貨を買う場合に一番安い金額で売り注文をしていた人と取引を成立させます。

この成行注文は、特に金額を指定せずに注文を出すのですぐに注文が成立して次の取引に臨めるというのがメリットです。

とにかく早く注文を成立させたいと考えている場合に、すぐに注文が通る分有利な注文方法といえます。

希望価格を指定して売買注文!指値注文とは?

指値注文は文字通り売りたい価格や買いたい価格の希望価格を指定して注文を出す方法です。

例えば、通貨を買いたい場合は上限価格を指定し、売りたい場合は下限価格を指定します。

1ドル100円以下に価格が落ちたら買いたい、最低でも1ドル105円以上に上がったら売りたいといったような注文を行う方法です。

この方法によって、相場が急激に動いている時でも自分の希望で売買を行えます。

指値と混乱しがち?逆指値注文とは?

逆指値注文は、指値注文と同じく価格を指定して売買注文を行う方法です。

ただ、指値注文との違いをしっかり押さえておく必要があります。

逆指値注文は通貨の価格が高くなったら買い、安くなったら売るといった動きをするのです。

これは価格が安くなったら買い、高くなったら売るという指値注文とは真逆の注文方法になります。

一見安く売ってしまう逆指値は利益を出さないように思えますが、安全を確保するという意味で重要です。

例えば、逆指値をしておけば、損失をこれ以上拡大しないように1ドル90円になったら自動で売ってくれるという動きをしてくれます。

応用を効かせた注文方法一覧(IFD・OCO・IFO・トレール)

これまで紹介してきた成行、指値、逆指値といった注文方法に対して、応用的な注文方法が今から紹介するIFDやOCO、IFO、トレールです。

これら4つの方法を知ることでFXの注文方法に厚みが出て、より市場の状況に合わせた注文を行うことを可能とします。

売買金額をあらかじめ指定!IFD注文

IFDとは、If done(イフダン)注文のことです。

新規注文を行った場合に行う注文方法のことで、あらかじめ利益を指定して注文することができます。

例えば、1ドル100円の時にドルを買う新規注文を行った場合、5円分の利益を狙って1ドル105円になったタイミングで売るという設定を行う注文方法です。

指値よりもダイレクトに105円になったタイミングで売却することができるという方法で、「もし~円になったら注文を仕掛ける」という意味合いのIf done(イフダン)という注文名がついています。

一度に2つの金額の指値注文を発注するOCO注文

OCO注文は、One Cancels the Other注文といいます。

簡単に言えば二つ注文を出しておいて、どちらかの注文が通ったら、もう片方はキャンセルするという方法です。

例えば、1ドル100円でドルを購入したら、OCO注文で「1ドル105円になったら売って、1ドル95円になっても売る」という注文をします。

そして1ドル105円になったら売る代わりに1ドル95円になっても売るという注文はキャンセルする仕組みです。

これによって最良の状態でも最悪の状態でも決済されるという注文ができます。

IFDとOCOの合わせ技!IFO注文

IFOはIFDとOCOを組み合わせたという意味の注文方法です。

最初に金額を指定して、その次のアクションは2つの注文を発注するというものになります。

例えば1ドル100円の時にドルを買いたいというイフダン注文を行い、そこから1ドル105円になったら売りたい、1ドル95円になっても売りたい(損切り)というOCOが続く注文です。

これによって希望する価格でドルを取得して、その後は最良の場合と、最悪の場合で決済するという流れになります。

ダメージの金額を指定できるトレール注文

トレール注文は損失額をあらかじめ指定すること(トレール幅)で、ダメージを最小限に抑える注文です。

例えば、トレール幅5円で設定し、1ドル100円でドルを買います。

そして1ドル95円になったら売るという仕組みです。

しかし、このトレール注文は、実際の相場に合わせて賢く動いてくれます。

1ドル95円まで下がらずその後1ドル110円まで一気に上がったとします。

するとトレール幅は5円なので1ドル105円まで落ちたタイミングで売るという動きをしてくれるのです。

このように売り注文のタイミングをトレール(追跡)してくれる注文なのです。

注文を入れる際に注意するべきポイント

ここまで7つの注文方法を紹介してきました。

しかし、いずれの方法も弱点があり、注意して利用しないとうまく利益が出せません。

また、場合によっては予想外の損失を被ることすらあります。

そんな注文を入れる際に注意するべきポイントについて紹介していきましょう。

成行注文では意外な損失が出ることに注意

すぐに注文ができる成行注文は、スピードという点でとてもメリットの大きな注文方法です。

しかし、相場が混乱している場合は意外な損失を出してしまうことも少なくありません。

例えば、通貨を売るときに成り行き注文を行った場合、予想外に安く売れてしまうことがあったり、逆に通貨を買う時に予想外に高く買ってしまうといったトラブルがあります。

そのため、相場が混乱している時は、指値注文や損失に備えて逆指値注文を張るといった対策が必要です。

逆指値では守り一辺倒になることも

逆指値注文は、下限を設定して指定したタイミングで決済を行うという点でダメージを最小限に抑える場合に有効な方法です。

そのため、近いうちに損失が予想されるような局面で力を発揮してくれる方法といえます。

しかし、損失に備えてばかりで利益を狙うことができないので、逆指値一辺倒ではなく、指値注文を入れるなど、利益を狙っていく必要がある点に注意しましょう。

そうすることで、適切な利益を狙って注文を仕掛けることが可能となります。

応用の注文ではスピードにかける

IFD、OCO、IFO、トレールといった応用の注文は、自分の希望する価格や利益、損失などを指定することができます。

しかし、厳密に価格を指定して注文を行うため、注文が少ない場面であったり、他のトレーダーの出している注文が似通った金額だったりした場合は、こちらの指定した金額からかけ離れていると注文がつきにくいというデメリットがあります。

これによって注文のテンポが悪くなり、こまめに少額の利益を狙っていくスタイルには向きません。

こういった場合に注意が必要です。

「FX取引の際は成行・指値・逆指値注文が基本!応用を効かせた注文方法も解説」のまとめ

FXには様々な注文方法があります。

今回紹介した基本的な注文方法である成行・指値注文・逆指値注文を軸に、状況に応じてIFD・OCO・IFO・トレールといった注文方法を利用していきましょう。

これらは、ほとんどのFX会社でできる注文方法であり、国内、海外などFX会社の国によって変わるということはありません。

そのため、まずはこれらの注文方法についてしっかり理解し、FXを行うことをオススメします。

そうすることで、単純に売買を繰り返して資産をどんどんすり減らしていくということは大幅になくなるはずです。

まずは基本的な成行、指値、逆指値を理解して注文を展開して行きFXでより多くの利益を狙っていきましょう。

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