FXのティックチャートの特徴|活用方法と注意点について解説!

FXのティックチャートの特徴|活用方法と注意点について解説!

FXには分析方法やチャートなどの手法が非常に多く存在します。

そんなチャートの一つとして、多くのトレーダーが利用しているのがティックチャートです。

しかしFXをしている方でも、このティックチャートについて知らない方も意外と多いのが事実です。

そこで今回、ティックチャートの特徴や活用方法、そして運用する際の注意点についてまとめました。

ティックチャートを知ることで、より有利にFXを行うことができるのではないでしょうか。

それでは紹介していきましょう。

ティックチャートとは?特徴について

ティックチャートは端的いえば、沢山取引しているかがわかるチャートです。

一定時間内の注文成立(約定)の件数や1回の注文ごとの成立価格を結びグラフにしたもので、値動きや注文の多さなどを知ることができます。

そんなティックチャートの特徴を紹介します。

活発な取引がされているのか分かる

冒頭でお話しした通り、ティックチャートは活発な取引がされているかどうかを知ることができるチャートです。

もともとティックとはFXなどの金融商品では値動きの最小単位を表す言葉で、時計の秒針の音から来ている言葉と言われています。

そして、売買注文が成立した回数をティック回数といい、その値動きを表すものをティックチャートと呼んでいます。

活発になればティックチャートは激しく描画され、そうでなければゆっくりと描画される仕組みです。

成約価格を折れ線グラフで結んでいる

基本的なティックチャートの見方として、縦を通貨の価格、横を時間の推移(注文成立が起こるたびに進む)として見るのが特徴です。

そしてその価格を線で結んだグラフになります。

特徴として横軸は特に時間が指定されていないため、激しく相場が動く時は折れ線グラフもどんどん進んでいき、そうでないときはゆっくり更新され視覚的に相場が分かります。

二つの線が書かれているものもあり、これは買値と売値を指すのが特徴です。

同じような動きを示しますが、動きに差が出た場合は、売値と買値で乖離している可能性があります。

変形したティックチャート・ティック足もある

ティックチャートは基本的に折れ線グラフですが、ローソク足の形をしたティックチャートも存在します。

それは、横軸である時間の進み方の変更を行ったティックチャートのことです。

通常のティックチャートは先ほどもお話しした通り、どんどん更新されていく仕組みです。

しかし、このタイプはあらかじめ回数を指定して、その回数に達したら次の足を作るという仕組みになります。

例えば、10回取引が行われたら次の足に更新すると設定してみましょう。

10回の取引中の最安値と最高値、10回の取引の結果、価格が上がったか下がったかというローソク足が作成されていきます。

ティックチャートの活用方法

このティックチャートは様々な面で活用できます。

FX以外の投資にも利用できる汎用性も特徴といえるでしょう。

そんなティックチャートは、取引の活況の確認やスキャルピングのチェック、相場が乱れやすいタイミングでの動きの目安にもなります。

取引の活況を見る目安

取引の活況を見る目安になります。

相場の動きの激しさがグラフの描写スピードによって感覚的に確認もできるため、エントリーのタイミングや決済を行う目安として活用できます。

もし、取引の状況がわかったら、比較的落ち着いている状況、例えば更新が緩やかで価格が安定してきたタイミングでエントリーを行ったり、更新が激しい状態でも狙った価格で安定していれば、決済を行ったりといった活用ができます。

いずれにしてもタイミングを見る目安として、かなり活用できるチャートです。

スキャルピングの発注タイミングを図る

更新が非常に速やかなので、一瞬のタイミングで売買注文を行うスキャルピングという取引スタイルにも活用できるチャートです。

スキャルピングはサポートゾーン(これ以上下がらないと思われる底値の動き)やレジスタンスゾーン(相場がこれ以上上昇しないと思われる動き)を見つけてエントリーすることで反発の動きに乗ってりえきが出やすい傾向にあります。

そのポイントを見つけるのにティックチャートはとても分かりやすく、便利な目安として活用できます。

激しい値動きのタイミングでうまく動く

アメリカの経済指標の発表や新興国の政変などのタイミングで、通貨は非常に激しく価格が動くことがあります。

こういったタイミングで対応を誤ると、多くの含み損を抱えてロスカットを起こすことも少なくありません。

こういったタイミングでティックチャートを見ると、価格が一定方向に向かっているかどうか(上がっている傾向なのか下がっている傾向なのか)を判断できます。

例えば、チャートが上がっているのであれば保有し続けたり、利益を狙って決済をし、下がっていれば損切りなどを対応ができます。

ティックチャートを利用する際の注意点

ティックチャートは利用する上で注意点もあります。

それはチャートになれていないと混乱を起こすことや、激しく動くチャートの動きに集中力を要求されること、活用しすぎて決済を頻繁にすることでスプレッドのコストが増えてしまうことなどが挙げられます。

慣れないと混乱する

慣れないと混乱することがあります。

チャートの動きが速すぎて、何を表しているのか一瞬分からなくなるといった錯覚やローソク足にした場合です。

チャートは設定にもよりますが、他のチャートに比べると時計の秒針のようにどんどん動いていきます。

そういったタイミングで今何を見ているのか認識しないと混乱を引き起こすでしょう。

また、ローソク足の設定にすると、ティックチャートのローソク足なのか、価格を表す主に使われるローソク足なのか取り違え、誤った判断をしかねません。

分析に高い集中力を求められる

ティックチャートは、非常に激しく更新が行われていきます。

そのため、ずっとチャート画面を見ておかないと活用しにくい必要があります。

特にスキャルピングを行っている場合は、とにかく一生懸命にチェックをする必要があるので、自動売買ツールを利用した方が楽というシーンすらあるのです。

こういった弱点に気をつけて利用しなければいけないという点に注意してティックチャートを利用するようにしましょう。

また、しばらく眺めていると疲労度が貯まり判断力も低下するので注意が必要です。

活用しすぎるとスプレッドのコストが増える

ティックチャートを利用するとついつい注文を頻繁に発注しがちになります。

特にスキャルピングを行っていると他のチャートを利用していた時よりも、その回数は増えることも珍しくありません。

そんな時に問題になるのが売値と買値の差であるスプレッドです。

このスプレッドはコストは1回のコストこそ少ないものの、繰り返し行うことで非常に高くなっていきます。

振り返ってみたら、スキャルピングで出た利益よりも、このコストの損失が上回り、赤字だったということもあるので注意です。

「FXのティックチャートの特徴|活用方法と注意点について解説!」のまとめ

市場の流動性、つまり活発な取引が行われているかどうかを知ることができる指標、それが今回紹介したティックチャートです。

エントリーや決済タイミングを確認することや、取引の活況を見るための目安、瞬間的な取引を行うスキャルピングにも適したチャートといえます。

そんなティックチャートを利用して価格が激しく動く傾向のある、アメリカの経済指標発表のタイミングでもうまく立ち回ることができるでしょう。

しかし、集中力を求められるシーンも多く、頻繁に利用するたびにスプレッドのコストも注意が必要です。

そんなティックチャートを利用してスキャルピングなどの取引をうまく行いましょう。

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