かつては、投資と言えば株がほとんどでした。
時代は流れ、FXが加わり、最近では仮想通貨まで登場するようになりました。
いずれも名称や仕組みなどは異なりますが、投資であることに変わりはありません。
今回は、そんなFX・株・仮想通貨の特徴やデメリットなどを紹介します。
Contents
FX(外国為替証拠金取引)の3つの特徴
株や仮想通貨と比べて、FXは何となく難しく取っつきにくいものだと思っている人もいるのではないでしょうか。
しかし、仕組みや特徴さえ理解すれば投資自体はすんなりとできます。
まずは、FXの特徴について見ていきましょう。
買いだけでなく売りから通貨を持てる
FXは、通貨を買うだけでなく売り(ショート)から入ることができます。
※株でも信用取引という方法で空売りが可能ですが、銘柄は限られています。
FXで売りというと、一時的に通貨を借りることになります。
仮に特定の国の情勢が悪化しその国の通貨が下がると予想した時に、売りでポジションを持てば利益を得られるのです。
買いでも売りでも、どちらの角度からでも楽しめるのがFXの特徴の一つと言えます。
スワップポイントで稼げる
世界各国では、それぞれ金利を設定しています。
FXでは異なる通貨を交換することで、それぞれの金利差をスワップポイントとして得ることができるのです。
事実、スワップポイントを目的に通貨を保有し続けている人も少なくありません。
スワップポイントを目的とするには、口座を開設する際にどの程度で設定されているかを確認しなければなりません。
会社によって、もらえるスワップポイントが異なるからです。
また、金利差に注目して誤って金利の低い通貨を買って高い通貨を買ってしまうと反対に金利差を払うことになるため注意しましょう。
レバレッジをかけられる
FX最大の魅力として、レバレッジの大きさを挙げる人も多くいます。
レバレッジとはてこのことで、資金力以上の取引ができる仕組みのことです。
例えば、自身は100万円しか持っていないにもかかわらずレバレッジを利用することで、1000万円の取引が可能になります。
ちなみに、それぞれの最大レバレッジは以下の様になっています(国内口座の場合)。
- FX:25倍
- 株:3.3倍
- 仮想通貨:4倍
ただし、仮に損をしてしまうと損失分は自身で穴埋めしなければならないため、初心者は多くのレバレッジをかけるべきではないでしょう。
株(株式取引)の3つの特徴
株式の発行は、企業が資金調達のために行うものです。
投資家はそれを購入することで、企業に貢献をする一方で企業からは場合によっては配当金を得ることができます。
また、様々な特典も得られるため、株から投資を始める人も多くいます。
配当金や株主優待がもらえる
上述の通り、株を購入することで配当金や株主優待をもらうことができます。
配当金は、企業の売上など実績が良ければもらうことができますが、反対に売上が良くないと少なかったりもらえなかったりすることもあります。
しかし、株主優待はもらうことができるため少額で株を購入して優待を期待する人も少なくありません。
最近では、どの株を買えばどのような優待がもらえるのかをまとめた雑誌も出版されるなど、多くの投資家に注目されています。
株主総会に参加できる
株を購入すると、その企業の意思決定、すなわち今後の経営に参加できるようになります。
そもそも株を購入して資金を渡すということは、その人が企業の所有者というように扱われることが多いため、意思決定に参加できるのです。
これまでの経営状況や今後の経営方針などが説明される株主総会に参加することで、より一層株の売買に対する判断ができます。
気になる企業を応援できる
株の価格は企業が決められますが、一般的に大企業ほど多くの資金が必要になります。
反対に、そこまで名の知れていない中小企業の株価はそこまで高くはありません。
そこで、あまり大きくなく自身が好きな製品を販売している企業の株を購入することでその企業に貢献できるのです。
その企業が新製品を開発して大当たりすれば、株価はグングンと上がっていき大きく稼ぐことも可能です。
仮想通貨取引の3つの特徴
仮想通貨とは、文字通り現物としては存在しないインターネット上に存在する仮想の通貨のことです。
最近では、暗号資産とも呼ばれています。
サトシナカモトという人物が作ったのですが、2018年ごろから価格が大きく上昇しました。
通貨の種類が多い
仮想通貨と一口に言っても、その種類は1,000種類以上だと言われています。
それぞれの通貨は取引所で取引ができますが、独自の異なった特徴があるため投資家は自分に合った通貨を好きに選べるのです。
仮に一度投資してみて、仮に損を出してしまったのであれば今度は別の通貨に手を出すという楽しみ方も可能です。
セキュリティが気になるのであれば、セキュリティ対策がしっかりされている通貨を選ぶなど目的に応じて楽しめます。
ブロックチェーン技術の採用
仮想通貨にはブロックチェーン技術が採用されています。
過去に仮想通貨が流出したという事件がありましたが、取引所を介してインターネット上に保管されていることから何者かに盗難されるリスクも考えられます。
しかし、仮想通貨自体にはブロックチェーン技術が取り入れられているため簡単には不正や改ざんができないようになっています。
むしろ、ブロックチェーン技術を採用していない仮想通貨は信用できないと言われるほど、大切な要素なのです。
基本的に手数料がかからない
FXのような外国通貨同士の取引には、交換の際に手数料が発生します。
しかし、仮想通貨にはこれを仲介する組織が存在しないため、お互いが直接取引でき手数料が発生しないのです。
特に、個人間で支払いをする場合には余計な費用がかからないためお得に利用ができます。
ただし、取引所を介しての送信が多いため、手数料がかかっている人が多いのが現状です。
【FX・株・仮想通貨】それぞれの注意点やデメリット
FXや株、仮想通貨には上述のような特徴があるため多くの人に注目されています。
しかし、それぞれ注意点やデメリットも存在しますので、実際に投資する場合にはそこを意識する必要があります。
FXの注意点やデメリット
FXは24時間動き続けています。
例えば、朝一で買いポジションを保有しすぐに利益が出たとしましょう。
昼になってもまだまだ利益が増えていることに安心をして、翌日まで相場を確認せずに寝てしまうと損をすることがあります。
それは、たとえ前日にプラスだったとしても翌日にはマイナスになってしまう可能性も多くあるのです。
そのため、利食い・損切りなどの設定をして、できるだけリスクヘッジすることが大切なのです。
株の注意点やデメリット
株の場合、一つの企業に絞って投資をするとリスクが大きいと言われています。
その企業が大当たりすれば問題はないのですが、大量投資をして業績が悪化してしまうととてつもない損失になるのです。
そのため、いくつかの企業に投資を広げる必要があります。
分散投資をすることで、一つの企業で損をしても他の企業で損失をカバーできる可能性があります。
仮想通貨の注意点やデメリット
仮想通貨で利益が出たからと、安心してはなりません。
なぜなら、税金が発生するからです。
これは他の投資でも言えることではありますが、仮想通貨はFXや株よりも歴史が浅いため法整備自体がまだ整っていません。
FXや株よりも多くの税金を持っていかれます。
これを怠ると、追徴課税などでより多くの税金を支払う羽目になるので要注意です。
『【FX・株・仮想通貨】初心者はどれが良い?それぞれの違いを比較』のまとめ
このように、FXや株、仮想通貨には様々な特徴や注意点があります。
初心者が投資を始める際には、それぞれの良いところだけを見るのではなく、仮に損をした場合どうなるのかのイメージを持っておくと良いです。
特にFXは、秒単位で通貨が動き一瞬にして年収以上の利益を出せる反面一瞬にしてとんでもない額の損をするリスクもあります。
大きな見返りを求めない投資方法を意識して、冷静な気持ちを持って取引するようにしましょう。