FXはロスカットしないことが大切です。
今回、その資金管理のポイントについて3つにまとめました。
これを読めばきっと、FXの資金管理のポイントについて分かると思います。
Contents
資金の2%を損切りラインに設定する
損切りという言葉があります。
この目安として「資金の2%」という数字があります。
この2%の意味や重要性について説明しましょう。
損切りの重要性
損切りは重要です。
ストップロスという別名を持つ通り、損失を止めるという意味があるからです。
例えば、手元の資産を手放したくなくて価値がどんどん下がっているのに、その資産を持ち続けたら実質的な資産価値は時間を経るごとに低下していきます。
途中で価値が上昇すればいいのですが、FXの場合レバレッジがかかっているためその価値の低下スピードは速く、上昇する前にロスカットがかかり自己資金をすべて失う(時に追加証拠金を求められる)ことも珍しくありません。
そうなる前に損切りをするのが重要なのです。
2%にしておけばローリスク
損切りの目安として自己資金の2%という数字があります。
この数字は、5回損切を行っても自己資金が90%程度残されるという計算上の根拠から言われている言葉です。
5回連続で損切というは、なさそうでありうる回数ですから、資金を保全する意味でも90%保持できるのは有効な数字と言えます。
補足として試算の上では3%に設定すれば約85%、10%では60%を切る結果です。
3%でも悪くはありませんが、安定した取引をしたいのであれば2%の方が安全と言えます。
短期トレードに最適な損切り
損切2%ルールは、確かに頻繁な損切を強いられるかもしれません。
ただし、これは初心者にオススメするトレードのルールとして最適なのです。
多くの方は、本業を持ちながら副業感覚で短期トレードを行うというケースがほとんどではないでしょうか。
こういった場合、ハイリスクハイリターンよりもローリスクローリターンあるいはミドルリターンを狙った方が良いのです。
簡単にロスカットするようなギリギリの取引をしていてはよほどの専業トレーダーでない限り、あっという間に自己資金がなくなります。
継続的なトレードは副業トレードの鉄則ですから、継続した取引を可能とする意味で2%ロスカットルールは威力を発揮するのです。
自身の手法の勝率を知ってリスクリワードを設定する
FXには様々な手法があります。
これらの手法はそれぞれ間違ってはいませんが、リスクリワードと呼ばれるもので自分に合ったものかを判断することは可能です。
そのリスクリワード設定についてお話しします。
リスクリワードとは?
リスクリワードとは、損と儲けの比率です。
例えば損失が千円、利益が千円を想定した取引の場合、千円:千円つまり1:1ですし、同様に損失が二千円、利益が千円では2:1になります。
自分が行っている手法による比率をしっかり把握しておくことで自己資金を守ることができるのです。
さらに言えば、この比率をいかに利益が高まるように設定するかによって、よりFXで儲けることが可能と言えます。
自分の手法の勝率は?
自分の手法の勝率はどうでしょうか?
簡単に求められる方法として「勝ちトレード数 ÷ 総トレード数」があります。
これは過去の取引データを見ていけばおおよその数字はすぐに出せるので、行っていない方は行ってみてください。
この勝率と、先ほど述べたリスクリワードを併せて考える必要があります。
リスクリワードの設定をする
勝率が分かったら、リスクリワードの設定をします。
例えば、勝率がちょうど50%であればリスクリワードを1:1(損:得)より上にすれば、ゆくゆくは資産が増えていくことになります。
逆に、勝率が30%程度であれば、1:2をこえなければ利益を残せません。
自身の勝率に合わせてリスクリワードを調整しましょう。
エントリー後に損切りラインを広げない、利確ポイントを狭めない(原則は)
実際に、エントリーするとついもう少し耐えようと損切りラインを広げたり、この辺で利益を確定したいからと言って利確ポイントを狭めてすぐに利益を得ようとしがちです。
その理由について触れていきましょう。
人は損切りラインを広げやすい
人は心理学的に損を広げやすい性格をしています(これ、プロスペクト理論って言います)。
そのため、いざエントリーを行い、自己資金を実際に投入すると勝手に損切りを嫌がりラインを広げてしまいがちです。
しかし、広げてしまうと冒頭でも触れた通り自己資金は負けるたびにどんどん減っていきます。
ついもう少し耐えようと思った、その行為がロスカットを速めてしまうのです。
初心者は特にエントリー後に頻繁な設定変更をしがちで、特に気軽に設定を変えてしまえる損切ラインは意識して触らないようにしましょう。
利確ポイントを狭めるとリスクリワードが悪化する
利確ポイントを狭めるということは勝ちトレードの数を増やすことです。
一見勝ちが増えるのは良いことだと思われがちですが、リスクリワードを考えると悪化します。
せっかく1:3などのリスクリワードを設定しても、安易な利確ポイントの狭小化はこの数字を下げてしまい、結果として儲けのないトレードになりがちです。
初心者の場合は継続したトレードを行う資金管理が重要ですから、安易に目先の利益に走らないようにしましょう。
エントリー後に損切りラインを広げない、利確ポイントを狭めない意味
これまでお話ししてきた通り、エントリー後に損切りラインを広げない、利確ポイントを狭めないというのは、資金を守り、安定した取引を続けるための原則です。
この原則を初心者はまず守って、資金管理が十分できるようになってから、少しずつこの原則を自分に合ったやり方にしていくのが理想と言えます。
副業や小遣い稼ぎでFXを行う場合、資金管理が重要で、余りにギリギリなトレードだと学業や本業に心理的なストレスを与えかねません。
楽しく利益を出すには原則をまずは堅持ましょう。
「FXでは資金管理が大切!初心者にオススメするトレードのルール3選」のまとめ
FXに慣れていないとつい、成功者の言葉をうのみにしてプロが行うようなハイレベルなトレードをマネしがちです。
しかし、これらの手法は資金管理に高い技術を要するものばかりになります。
まずは、これらを守って安定して安心したトレードができるように資金管理をしっかりとさせましょう。
そうすることで徐々に利益が積み上がっていくはずです。