株では、その取引状況が分かる板情報をみて取引を行うことができますが、実はFXで取引をする際には、基本的に板情報というものがありません。
しかし、最近ではFX会社によってその会社内の板情報を見ることができるようになりました。
今回の記事では、板情報の解説とおすすめのサービス3選をご紹介します。
板情報をみながらFX取引を行いたいという人は、是非参考にしてください。
Contents
板情報とは?どういう見方をすれば良い?手法など
ここでは、板情報の見方、手法についてご紹介しますので、是非参考にしてください。
FX取引の板情報とは?
FX取引における板情報とはどんなものでしょうか?
FX取引の板情報とは、売り注文や買い注文の指値がどれだけ入っているかを表すものです。
また、どこでどのポジションを持った人が多いかというのも確認することができます。
FX取引の板情報の見方は?
ここからは、FX取引の板情報の見方をご紹介します。
例えば、売りの逆指値の板を見た場合。
他の価格帯と比べて厚い価格帯がある場合、買い圧力に加え売りの逆指値の圧力(買い)が加わるため、価格が伸びやすくなります。
この考えを元に、板情報では価格が厚くなっている部分を探します。
FX取引の板情報の手法は?
FX取引の板情報は、それぞれの通貨ペアで確認することができます。
自分が持っている通貨ペアのどの価格帯に注文が多く入っているか常にチェックしましょう。
上記で説明したような注文数が多いタイミングを見つけて、注文を出します。
その板を食っていくのであれば、大きく変動する可能性が高いと言えます。
板情報を見ることができるサービス3選
FX取引における板情報とはどんなものかわかりましたが、板情報を見ることができるサービスはあるのでしょうか?
ここでは、板情報を見ることができるサービス3選をご紹介しますので、是非参考にしてください。
オアンダ・ジャパン
オアンダ・ジャパンには、「オーダーブック」というメニューがあり、これを見ればどの価格帯にどれだけの注文がエントリーされているのかチェックすることができます。
オアンダ・ジャパンは、指値注文と逆指値注文の数を棒グラフの長さでチェックすることができ、この情報はプレミアムであれば5分間隔で更新されます。
また、オアンダ・ジャパンには他社にはない「未決済ポジション状況」を確認することもできます。
こちらも、含み損と含み益がどれだけあるかをグラフで確認することができ、5分間隔で更新されます。
外為どっとコム
「外為どっとコム」には、「外為注文情報」というメニューがあり、これを見ればどの価格帯にどれだけの注文がエントリーされているのかをチェックすることができます。
実際の画面には、左側に売り注文、右側に買い注文が表示されています。
注文状況を表す表示は各会社で異なりますが、外為どっとコムは横向きの棒グラフで表示されています。
つまり、棒グラフが長ければ、多くの注文がエントリーされているということになります。
棒グラフの色は、売り注文は青色、買い注文はオレンジ色で表示されていて、とても分かりやすい表示になっています。
デューカスコピー・ジャパン
最後にご紹介する板情報を見ることができるサービスは、「デューカスコピー・ジャパン」です。
デューカスコピー・ジャパンは、「マーケットデプス」というメニューがあり、どの価格帯でどれだけの注文がエントリーされているのかチェックすることができます。
先に紹介した、「外為どっとコム」と「オアンダ・ジャパン」と大きく異なる点は、数量が棒グラフではなく数値で表記されていることです。
これは、株式取引をしている人にとってはとても馴染みがあってわかりやすい表示かもしれません。
板情報を見て取引をする際の注意点について
ここまで読んだ人は、板情報はかなり役に立つと考えているのではないでしょうか。
しかし、そんなうまい話はありません。
板情報は一部の動きしか把握できない
FXはそのマーケットの大きさゆえに、板情報を公開することができません。
なので、各FX会社が自社の板情報のみを公開しているので現状です。
ということは、その会社の板情報しか確認することができないということになります。
大きな違いはないかもしれませんが、世界と全く同じ流れと判断することはできないのです。
売買のタイミングは板情報だけでは判断できない
上述したことに加え、板情報はあくまで「指値・逆指値・ポジションを持った価格」を表示するだけです。
なので、成行注文やナンピンなどの状況はすぐに判断することができません。
なので、板情報に加えファンダメンタルズやテクニカルも併せて利用していくことをオススメします。
『FXの板情報(出来高)の見方|板情報を見ることができるサービス3選』のまとめ
FX取引における板情報は、貴重であり役に立つツールと言えます。
しかし一方で、板情報だけを利用して取引をするにはなかなかリスキーであると言えます。
また、板情報はFX各会社で表示方法が異なりますので、自分にとって取引の動きが分かりやすい表示をしている会社を選んでください。
板情報だけで判断せずに、上手にトレードをしましょう。