FXで両建てって意味ある?手法・メリット・注意点について解説!

FXで両建てって意味ある?手法・メリット・注意点について解説!

FX投資において収支安定を図っていくためには、大規模な利益を目指すよりも大きく負けないトレードというものが必要となってきます。

そこで利用される手法というものが所謂「両建て」と呼ばれる手法で、実際にこの「両建て」を駆使することによって、安定したトレードを実現している投資家は多いのです。

ただこの「両建て」の手法というのは聞いたことがあるが、実際にどのように取引するのか分からないという方も少なくありません。

そこでFX投資置ける「両建て」の手法やメリット、注意点について解説していきたいと思います。

両建てを使ったFXの手法

「両建て」というのはシンプルに説明すると、同じ通貨ペアで「売りポジション」と「買いポジション」の両方を保有するということです。

「売りポジション」と「買いポジション」を同時に持つというのはあまり想像できないという方も居ると思います。

そこで実際に「両建て」を利用した手法によって、どのようなトレードを展開していけばいいのか解説していきたいと思います。

経済指標の発表前に両建てしておく

「両建て」のシンプルな手法として、経済指標が発表される前に両建てをしておくことによってリスクヘッジする手法があります。

例えば経済指標などが発表された後に上昇するか下落するかを予測するのは難しく、予測を外してしまうケースも少なくありません。

両建てしておくことにより相場が上昇した場合には買いポジションを保有したまま、売りポジションを手仕舞います。

逆に相場が下落した場合には買いポジションを損切りして売りポジションを保有することにより、相場が上昇しても下落してもどちらでも対応できるのです。

長期のトレンド相場に応用していく手法

「両建て」は短期的な手法だけではなく、長期投資を目指すトレンド相場においても有効な手法となってくるのです。

例えば長期的にみて相場は上昇すると思って「買いポジション」を保持しているケースをしていると考えてください。

あなたの読み通り長期的には買い相場ですが、実際には通貨価格は上下しながら上昇していくのが一般的です。

そこで「両建て」を駆使して長期では「買い」短期では「売り」というポジションを取ることで、長期トレンドでも短期トレンドでも利益を確保できます。

両建ての手法として有名なナンピン法

「両建て」の手法の中で有名なのがナンピン買いと呼ばれる手法であり、これにより購入コストを下げていくことが可能なのです。

具体的には通貨が下落してしまった場合に「売り」と「買い」の両建てポジションを買い増す事によって、コストを減らすことが可能にしていく手法です。

下落時にはコストを小さくしながらポジション拡大するので、上昇時の利益も大きくなるという手法です。

FXで両建てをするメリット

「両建て」の手法について解説してきましたが、実際に「両建て」で得られるメリットとはどのようなものがあるのでしょうか。

「両建て」を上手に活用することによって得られる知られざるメリットについて解説していきたいと思います。

どのような相場環境でもリスクヘッジになる

「両建て」のメリットで最も考えられるのはどのような相場環境においてもリスクヘッジすることが可能となることです。

「両建て」の場合には「買いポジション」と「売りポジション」を同時に保有しているので、相場が上昇しようが下落しようが対応可能です。

買いポジションか売りポジションの一方しか保有していない場合には予測が外れた場合には、損をしてしまう事になるのです。

含み損を減らすことが可能となる

FX投資において大きな含み損を抱えてしまうケースは少なくありませんが、「両建て」の場合には含み損を減らすことが可能です。

例えば通貨が上昇して売りポジションに含み損を抱えていても、買いポジションが上昇するので含み損を減らすことが可能です。

しかも「両建て」の場合には損益を固定したまま含み損を減らせるので心理的にもポジティブにトレードすることが可能です。

スワップ金利でのリスクを回避

FX投資では単に通貨の上昇か下落を予想して利益を確保するだけでなく、高金利通貨のスワップ目的で運用する方も少なくありません。

ただ高いスワップポイントの通貨を購入してしまっても、通貨価格が下落した場合には金利分の利益をなくしてしまう場合もあります。

こで両建てによって通貨を保有することによって、買いポジションでスワップポイントを貰いながらも万一の下落時にも売りポジションによって通貨価格の下落に対応できるのです。

FXで両建てをする際の注意点

FX投資における「両建て」の手法やメリットを解説してきましたが、この手法には注意点もいくつか存在しています。

注意点を把握せずに取引してしまうと思わぬデメリットを発生してしまうので、確認しておきましょう。

相場の見極めが難しく初心者には不向き

長期のトレンド相場においても「両建て」を利用することが出来ますが、そもそも長期トレンドの予測が正確でなければ両建てを成功させることが出来ません。

反転相場において「両建て」を駆使してリスクヘッジしながら利益を確保していくのは、よほどの相場観がないと難しいのが現状です。

トレンド相場や反転相場の見極めが出来なければ、そもそも「両建て」は無用の長物となりかねないものだと認識しておく必要があります。

取引コストが2倍になってしまう

「両建て」というのは売りポジションと買いポジションの2つのポジションを保有することですから、ポジション保有に係る資金コストも2倍になります。

FX取引における手数料であるスプレッドも、もちろん2倍になってしまいますから、取引コストが大きくなってしまいます。

大きな取引コストが発生してしまうが故に闇雲に「両建て」を行えないばかりか、資金力のある人に限られてくるのです。

両建てを禁止している会社も多い

「両建て」はリスクヘッジできる手法として有効ですが、そもそも「両建て」を認めていない証券・FX会社も多いのです。

買いポジション保有中に含み損が出たから売りポジションをしようとしても、自動決済されてしまうことも少なくありません。

ですので両建てを行う前にはFX会社において利用することが出来るかどうかをまず確認する必要があるのです。

「FXで両建てって意味ある?手法・メリット・注意点について解説!」のまとめ

FX投資における「両建て」とは買いポジションと売りポジションを同時に保有する手法であるということが分かりました。

経済指標発表前に両建てを行うことで相場が下落しても上昇しても対応でき、トレンド相場においても長期だけでなく短期でも利益を確保できる手法であるということが分かりました。

これにより相場環境に左右されずにリスクヘッジすることが出来、含み損を減らすことが可能となるなどのメリットがあると判明しました。

ただ「両建て」は相場の見極めが難しいので初心者には不向きで、取引コストも2倍になる点やFX会社で禁止されているなど注意点もあるので、取引前には一考しているといいでしょう。

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