FXにおけるサイクル理論とは?特徴や活用方法、注意点について

FXにおけるサイクル理論とは?特徴や活用方法、注意点について

FX取引はレバレッジばかりが注目されがちですが、為替相場変動を利用して差額を稼ぐことに変わりありません。

FXは通貨ペアを選んで取引を行うので、どちらかの通貨が廃止またはデフォルトを起こして無価値とならない限りは、上下動を繰り返し続けることになります。

そこで、FX取引を行う際にある程度の流れを掴む方法としてサイクル理論が提唱されており、活用方法さえ知っていれば損切りとポジション維持のタイミングを掴みやすくると考えられます。

では、FXにおけるサイクル理論にはどのような特徴があるのでしょうか。

サイクル理論とは?特徴など

FX取引の基本となる売買のタイミングを見極める際には、長期的な目線と短期的な目線の両方を養っておく必要があります。

サイクル理論には、次のような3つの特徴があるのでしっかり把握した上でチャートを確認してみましょう。

天井と底を見極めるための分析手段

サイクルのスタート地点は、常にトップからの底値であることを忘れてはなりません。

単純に底値が発生したからといって、サイクルのスタートだと見誤ってしまうと、レフトトランスレーション時に底割れして損失が発生します。

そこで、必ず値動きのトップの後に現れた底値をサイクルのスタートと考える習慣を見につけてチャートを分析する必要があります。

損切りと利益確定判断を決めるために使う

サイクル理論は7種類のサイクル時間軸が存在し、1日から100日まで視点を切り替えて分析することで大筋の流れが見えてきます。

よく使われるサイクル理論は、プライマリー・メジャー・4Hの3種類であって、それぞれ18-30週・20-35日・5-8日という基本周期です。

ローソクの本数が20本や35本といった本数により値動きが周期化する点を捉えて取引時点の参考にするので、顕微鏡の倍率調整をイメージすると分かりやすいです。

ライトトランスレーションとレフトトランスレーションを見極めよう

サイクルの開始時点よりも終了時点が高値となる場合をライトトランスレーションと呼び、逆に値下がりする場合がレフトトランスレーションです。

値動きが上昇してから高値を付けて下降する流れとなるので、サイクルの始まり直後に購入していればサイクル終了までのどこで売却しても利益が出ます。

逆にレフトトランスレーションの場合には、レバレッジが低ければ長期ホールドとなる取引を想定出来るので、損切りの有無を判断する基準となります。

サイクル理論の活用方法

FX取引ではチャートの値動きにより通過売買を行うわけですが、どのような値動きが予測できたら売りと買いのどちらを行うのか事前に理論立てておく必要があります。

なぜなら、FX取引はレバレッジ設定が高いほど急激な値動きに追証が不足して強制的に売却されてしまうことがあるからです。

ライトトランスレーション予測で利益を確保

トップ後の安値からライトトランスレーション予測が立つFX取引では、次のトップを迎えた後に売り抜けると利益が確定します。

時間とともにサイクルの終了へ近づくことになるので、ローソク足が20本続いたら売るといったルールを決めておけば売り逃しを防げるはずです。

ライトトランスレーション時は取引間隔が短くなるので、席を外すことを避けなければなりません。

レフトトランスレーションなら早めに損切り

レフトトランスレーションの値動きが予測される場合には、損切りを行うか判断する必要があります。

FX取引を続ける際には常に勝ち続けることは出来ないので、損失を最小限にして次のサイクルを待つ判断力が欠かせません。

レバレッジ倍率が低ければ、長期ホールドという選択肢も取れるので証拠金の額や自動売買ソフトの有無で判断しましょう。

ショートエントリーとロングエントリーを使い分けよう

FX取引を個人で行う場合や副業で始めるならば、買いから売りまでのエントリー時間を長短使い分けることを覚えなければなりません。

サイクル理論を理解していれば、ライトトランスレーション時にショートエントリーを行い、レフトトランスレーション時にロングエントリーという流れです。

レフトトランスレーション時に追証不足が予測される場合には、損切りを早めに行う判断をします。

サイクル理論を活用する際の注意点

サイクル理論を十分に理解しているにも関わらず、セオリー通りに取引が進まないことはFX取引を行う上で避けられません。

7種類のサイクルがあることから分かるように、時間の捉え方は常に大きいサイクルが強いという点に注意しましょう。

大きいサイクルが小さいサイクルを飲み込む

選んだ通貨ペアによりローソク足の本数で一定のサイクルが発生することを確認していても、スタートより高い位置でライトトランスレーションにも関わらず新たなサイクルが発生することがあります。

大きいサイクルが常に優先されるという原則を頭に意識しておかないと、想定外の変動パターンが発生した時に読み誤りかねません。

大きいサイクルが小さいサイクルを飲み込み優先されるという法則を忘れないようにしましょう。

予想外の値動きをする時がある

基軸通貨ペアでは予想外の値動きが少ないですが、通貨ペアの一方を基軸通貨で選択した時には予想外の値動きを時々します。

国際情勢により事件が発生または噂が流れたタイミングで、懸念材料に反応して一方的な値動きが生まれる場合などです。

サイクル理論通りにならないイレギュラー取引が発生することがあると知っておく必要があります。

3つのサイクルを意識してFX取引を行う

サイクル理論を学んだ上でFX取引を行う際には、日々の取引で4Hサイクルを使っているからといってプライマリー・メジャーの2種類を忘れてはなりません。

いつでも大きいサイクルが小さいサイクルを飲み込む可能性があると理解していれば、3つのサイクルを定期的にチェックしているはずです。

 

長期ホールドを行う判断を出来るかどうかが、安定してFX取引で利益を挙げ続けることが出来るかどうかを左右します。

「FXにおけるサイクル理論とは?特徴や活用方法、注意点について」のまとめ

FX取引は一見すると不規則に値動きが発生しているように見えますが、分析することで7種類のサイクルが繰り替えれていると分かります。

時間軸の捉え方により全く同じチャートであっても複数のサイクルが形成されており、ショートエントリーとロングエントリーを使い分けることで利益を出しやすくなるわけです。

大きなサイクルが常に優先されるものの、日々の取引では小さなサイクル理論で値動きを追うことが求められます。

選んだ通貨ペアごとにレバレッジ設定を変えて高すぎるリスクを負わないことが大前提ですが、サイクル理論を理解しておくことでここぞというタイミングの取引を行えるようになります。

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