FXには長期、中期、短期で利益を出していく手法でそれぞれ大きく分かれています。
FX初心者の方には、長期・中期よりも短期で利益を出していく手法の方が再現性が高くおすすめです。
短期で利益を出していく手法の1つとして「スキャルピング」と呼ばれるものがあります。
今回は、このスキャルピングについて、メリットやおすすめのFX会社、注意点など情報をまとめていきます。
Contents
スキャルピングとは?手法やメリット、使用する時間足など
スキャルピングとは「秒・分単位の短期売買を繰り返して、利益を出す手法」です。
通常のトレードでは、数時間・数日単位でトレードを行うことが多いですが、スキャルピングでは細かく売買を繰り返します。
スキャルピングの手法
スキャルピングの基本的な手法は「下げ止まっているときに買う」もしくは「上げ切っているときに売る」ことです。
これらの注文を数分単位で行っていきます。
数時間単位の相場変動だと、チャートが上下にブレイクする場面が多々見られますが、分単位でチャートを見た場合、チャートがブレイクする場面はそこまで多くありません。
チャートが上にいったり下にいったりを繰り返しながら、中期的な相場を作っていきます。
スキャルピングは、そのチャートの上下の動きを利用して稼ぐ手法といっても良いでしょう。
スキャルピングのメリット
スキャルピングのメリットは「短期間で利益を出せる」点です。
レバレッジをかけた取引をすれば、数分~数十分で数千円~数万円単位の利益を出すことができます。
短期で利益を出せれば、1日中パソコンに張り付く必要もありません。
時間を有効に使って、効率的に稼いでいくことができるのです。
スキャルピングが熟練の域に達すれば、1日で数十万円の利益を出すことも不可能ではありません。
レバレッジを調整すれば、自己資金1,000円ほどからでも十分利益を出していくことができます。
スキャルピングを使用する時間足
スキャルピングで使用する時間足は「1分足」もしくは「5分足」が多いです。
スキャルピングは短期売買を繰り返すトレード手法ですので、可能な限りスパンが短い時間足が好まれて使われます。
中期的なトレンドを確認するために「1時間足」を使うこともありますが、基本は「1分足」「5分足」になります。
1時間を超える時間足になると、短期の値動きを追うには少し広すぎるので、トレンド確認でも1時間足程度にとどめておいた方が目の間のチャートの動きに集中できます。
スキャルピングにオススメの国内FX会社3選|禁止の会社もある!
スキャルピングを行うためには、スキャルピングがOKとなっているFX会社を選ぶ必要があります。
そうならないためも、今回、おすすめのスキャルピングができる国内FX会社を3社ご紹介させて頂きます。
ヒロセ通商(LION FX)
さほど、多くの口座数を持っているわけではないヒロセ通商(LION FX)ですが、スキャルピングを行うにはおすすめのFX会社となります。
おすすめのポイントは、スプレッドが狭く、注文が執行される際のスピードの速さと注文した価格と約定した価格に差が生じにくい点となります。
ヒロセ通商(LION FX)では、この約定スピードの速さが売りになっています。
ヒロセ通商(LION FX)では、スリッページの発生率を公表しているほど自信があり、その数字は10%前後となります。
セントラル短資(ウルトラFX)
専用の発注画面があり、使いやすい点が魅力的なセントラル短資(ウルトラFX)。
この専用の発注画面を有効的に利用することで、非常に便利に利用することが可能になります。
例えば、「成行プラス」というところにチェックしておけば、設定しておいた利幅や損失があった時点で自動的に決済注文を行うことが可能です。
これを利用すれば、忙しい人でもチャンスを逃すことなく安心です。
JFX
ヒロセ通商の子会社となるJFX。
ここでは、自社のウェブサイトでスキャルピングを行うことが可能であると公表しています。
そんなJFXの魅力は、1日の使用上限を設定していない点です。
そのため、回数を気にせず利用することが可能になります。
また、最低取引額も1,000通貨と非常に低く初心者でも手軽に利用することが可能。
親会社がヒロセ通商という安心感もあり、もちろん、約定スピードが親会社となるヒロセ通商と同じく速くスリッページが発生しにくい点も非常に魅力的です。
スキャルピングにオススメの海外のFX会社3選
国内の次は海外でオススメのFX会社をご紹介しています。
海外には海外のメリットがあるので、ぜひ検討してみてください。
XM Trading
XM Tradingは老舗の海外FX会社として有名ですが、スキャルピングを行うのにも適したFX会社です。
XMが提供している口座タイプの中で「XM Zero口座」と呼ばれるものがあり、こちらの口座がスキャルピングを行うのに最も適しています。
XM Zero口座は、スプレッドが常に狭い状態で、繰り返しの売買でもスプレッドのコストを抑えることができます。
約定スピードも安定しており、全注文の99%以上を1秒以下で約定完了させます。
スキャルピングは注文タイミングが数秒ずれるだけでも利益額に差がついてくるので、XMの約定力の高さは心強いです。
TitanFX
TitanFXの提供している「ブレード口座」もスキャルピングに適しています。
ブレード口座では、約定スピードがミリ秒単位になっており、自分が狙ったポジションで正確に注文を入れられます。
ロスカット水準は有効証拠金20%となっており、無理に損切をせずにポジションを維持することが可能です。
ゼロカットも採用しており、ハイレバレッジで取引して万が一、相場の大暴落に直面しても負債を抱えることはありません。
TitanFXのブレード口座を利用すれば、安心してスキャルピングを行うことができます。
AXIORY
AXIORYが提供する「ナノスプレッド口座」もスキャルピングにおすすめです。
約定スピードはXM、TitanFXよりも速く、「0.0001秒」で約定を完了させます。
スプレッドがやや広いですが、その代わりに取引手数料が片道3ドル(10万ドルあたり)に抑えられており、トータルのコストはXM、TitanFXとそこまで変わりません。
最大取引数量は10,000通貨となっており、大口のスキャルピングにも対応しています。
まとまった金額でスキャルピングを行いたい場合は、AXIORYのナノスプレッド口座をおすすめします。
スキャルピングでオススメのテクニカル分析(ラインやインジゲーターなど)
スキャルピングの勝率を高めるためには、テクニカル分析が必須になります。
テクニカル分析は数多くありますが、ここでは「スキャルピングにオススメ」のテクニカル分析に的を絞って紹介していきます。
移動平均線
スキャルピングで基本となるインジケーターは「移動平均線」になります。
移動平均線とは、相場の平均値を算出した指標になります。
移動平均線を見ることで、上昇トレンドと下降トレンドを見極めることが可能になります。
スキャルピングは、トレンドを把握して、そのトレンドに沿って注文を入れていくと成功しやすいです。
ロウソク足のみを見てしまうと、トレンドの動きを把握しづらい点に加えて、高値・安値の動きに惑わされて相場を冷静に分析できないことがあります。
スキャルピングを行う上で、移動平均線の確認は必須の作業といえますね。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドとは、1980年代にアナリストのジョン・ボリンジャーによって考案された指標です。
統計学を利用したインジケーターとなっており、相場は概ねボリンジャーバンドの範囲に収まるとされています。
ボリンジャーバンドは、相場が次にどのような値動きをするか、その範囲を予測するのに使えます。
相場がボリンジャーバンドの中で一定方向に動いていく局面が見られることがあり、この状態を「バンドウォーク」と呼びます。
バンドウォークでは、相場の流れがボリンジャーバンドに沿って進みやすいので、スキャルピング初心者の方でも相場を読みやすいです。
エリオット波動
エリオット波動とは「相場は一定のチャートパターンを繰り返す」と見る分析手法です。
エリオット波動のチャートパターンは全部で13種類ありますが、中でも「エクステンションN波」と呼ばれるパターンがスキャルピングに役立ちます。
エクステンションN波では、チャートの小さな波が徐々に上に上がっていく状態です。
チャートの波ができる位置が上にシフトしていくイメージです。
この局面では、トレンドが上昇傾向であることが分かるので、スキャルピングで利益獲得を狙いやすいです。
FX初心者がスキャルピングをする際の注意点を解説!
スキャルピングは、長期的なデイトレードやスイングトレードと比べて、FX初心者の方でも比較的利益を出しやすい手法です。
初心者の方が注意するべき点を3つに絞って下記にまとめました。
いきなりハイレバレッジでスキャルピングをしない
スキャルピングをする際に、いきなりハイレバレッジで始めてはいけません。
FXの相場は時に予想外の動きをすることが多々あります。
プロトレーダーでも勝率100%を維持することはできない世界です。
初心者の方がいきなりハイレバレッジでトレードをして、もし荒れた相場に巻き込まれてしまったら、すぐに資金が溶けてしまいます。
最初はレバレッジを抑えて、スキャルピングに慣れていくことから始めていきましょう。
感情的なエントリーをしない
スキャルピングで思うように成果が出せないとき、考えるのを止めて感情的にエントリーをする方が稀にいます。
感情的にトレードをした時点で、長期的な勝ちは見込めません。
負けが重なっても、常に「自分の予想と実際の相場の動き」を見直して、どの点がいけなかったのか学んでいく必要があります。
同じパターンの負けを繰り返さないよう、次のエントリーに生かしていくのです。
トレードの反省点や上手くいった部分をノートにまとめておくと何度も見直せるので、スキャルピングを始めたばかりの方はノート付けをおすすめします。
損切り、利食いの範囲を必ず守る
スキャルピングをしていると、自分の予想通りに相場が動き、利益がどんどん増えていく局面に遭遇することが増えてきます。
このときに、「まだ上がる」と考えて無理にポジションを保有して、結果的に相場が反転してマイナスになってしまうことも多々あります。
スキャルピングは「短期勝負」の手法ですので、あらかじめ決めた利食いの水準に達したら、感情に飲み込まれずに決済することが大切になります。
利益が増えることよりも、現時点で出ている利益がなくなってしまうことを防ぐのに注力した方が、長期的なスキャルピングの勝率は上がっていきます。
『FXのスキャルピングとは?手法・テクニカル分析・メリット・注意点』のまとめ
スキャルピングは短期の売買を繰り返し行って利益を積んでいくトレード手法です。
テクニカル分析と組み合わせて行うことで、初心者の方でも再現しやすい手法となっています。
スキャルピングを行う場合は、本記事で紹介したFX会社の口座をまずは利用してみてください。
口座の開設は、必要書類の提出も含めて10分ほどで完了することができます。
常に「振り返り」を徹底して、同じ失敗をしないよう学んでいきましょう。