FXなどの投資ついて、映画を見て勉強したいと考える人は多いでしょう。
今回は洋画・邦画問わず、金融関連の映画をまとめてみました。
投資について理解を深めたい人は、ぜひご覧になってみてください。
Contents
投資家・トレーダーにオススメの金融映画14選|あらすじと口コミ評判
オススメの金融映画のあらすじと口コミ評判をまとめてみました。
マネーショート 華麗なる大逆転
物語は、世界を襲った経済破綻である「リーマンショック」を舞台としています。
2000年代の中頃から終わりに向かうころ、アメリカでは住宅ローン債権の金融商品を取り扱フィーバーしていました。
誰もが、この功績に崩壊はないと思っていたころ、とある別々の道を歩む4人の男がこの状態に目をつけ、債務不利益になる、世間の逆張りをしてCDSをすべきだと動き出すのでした。
監督 | マイケル・ルイス |
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主な出演者 | クリスチャン・ベール ブラッドピット ライアン・ゴズリング |
国 | アメリカ |
公開年 | 2015年 |
この映画のレビュー
マネー・ショート 華麗なる大逆転みた。
興味深い作品だった。
見終わったあと心がザワザワする。
今作はアメリカで起きたサブプライム住宅ローン危機を予測しお金を儲けた人たちの話なんだよね。
正直俺ピンときてなくて。
華麗なる大逆転!爽快感あるかな!?ぐらいで見に行ったけどコメディタッチでわかりやすく例を出してくれて専門用語が飛び交ってもわかるような作りになってて飽きることなく最後まで観れたね!
そしてメインで物語を動かすのが3つのグループがあるんだよね。
天才肌で数字だけを見て動向を当てるクリスチャン・ベール。
足を使って情報を集め動向を探るスティーブン・カレルのグループ。
ラッキーで情報を掴みその上で動くブラッドピットグループ。
その3つがそれぞれ徐々に観客たちに情報を与え、その情報をもとに様々な動きをしたことを明示してくれるんだよね!
そしてあらわになる闇。
コメディタッチだけどマジで笑えない。
こんなにも無垢で悪意の塊で醜い事が現実で起こったっていう事が衝撃でしかなかった。
アメリカン・ドリームとか言ってる場合じゃねぇよ。
こんなにもイかれてるんだな現実。
アメリカってよく成り立ってんな…
日本でも形を変えてありうるし、起こりうる。そう思えて仕方なかった。
そしてこの映画のキッツイところは主人公達が儲かったやったー!で終わらせないこと。
主人公達が儲かる=世界が破綻するということを真正面から見つめる。
コレがキッツイ。
誰だよ邦題に華麗なる大逆転てつけたやつは!?マジでセンスねぇよ!
こんなにも苦悩が描かれてるのに華麗って。気軽に社会問題を見つめさせるって意味で非常によくできてる映画でした。
それこそ今のアメリカの貧困というものがきっと想像しているよりもエグいものなんだろうな…。
ってみる前まで微塵も考えたこともなかったことに何か想ってしまうような。
伝わりやすいようにできている映画でした。
とりあえず邦題がきにくわないわ!
でもこの邦題のおかげで騙されて見る人が増える気がする。見る人が増えることはいいことだとは思うけれど。
面白かったです!
アカデミーの作品賞にノミネートされているのでみた映画ですが、これが本当に面白かった!
サブプライムローン問題を発端とした2007年のアメリカの住宅バブル崩壊から国際的な世界金融危機にいたる過程について描いたコメディタッチのドラマなんて、私には少し難しそうで、さらにこのテーマでコメディって何?って、見る前は少し不安もあったんですが、この映画の洗練された面白さには細かい金融のシステムがわかるわからないにかかわらず、とにかくひきつけられました。
コメディといってもどたばたのスラップスティックコメディではないんです。
オフィスドラマのような形で物語が進んでいるなかで、時には出演者がカメラにむかってコメントしたり、有名な女優やシェフがカメオ出演して、経済用語の解説をしてみたり、その時代を象徴するようなイメージがところどころに挿入されたり、本当に面白いつくりの映画。
とっても勉強にもなるので、鑑賞後に、劇場中で人々が席についたまま、このサブプライムローン問題などについて、大きな声で語りあったり、ディスカッションをする珍しい光景があちこちでみられて、どれだけこの映画の内容が興味をひくものだったかわかります。
オーストラリアで鑑賞したのですが、その後日本の予告編をみてみたら、なんだかまるでタランティーノ映画の予告みたいな、ポップな宣伝になってて、ウォール街をだしぬけ、華麗なる大逆転、なんていって、四人のトレイダーたちがまるで無法者のカウボーイのように、一緒に協力して、世界金融危機の裏をかいた痛快なお話、みたいな印象があるんですが、ぜんぜん違います。
この四人はメインキャラクターではあるけれど、それぞれ別々に、別の立場で住宅バブルの崩壊を予想して動いたわけで(トレーダーのスティーブ・カレルと銀行マンのライアン・ゴスリングは関連があるけれど)、各グループの状況が個性的で緊迫感があって、最後に私たちみんながそれがおこることを知っているリーマンショックの大団円をむかえるまでの悲喜劇が、まるでドキュメンタリーをみているようなリアリティがあって、知的な衝撃を感じます。
そしてこの金融劇の立役者はもちろん四人だけではなくて、出演者する俳優さんたちみんながハイクオリティで、秀逸な群像劇をみているよう。
なかでもクリスチャン・ベールとスティーブ・カレルは素晴らしい。
クリスチャン・ベールの演技力の高さはみんなの知るところですが、「フォックスキャッチャー」で軽いコメディだけではなく、シリアスな演技ができることを証明したスティーブ・カレルは、今作でも突出していました。
もう一度みたい気分になる映画。
五つ星です。
近年でもかなり賞レースに絡むようになってきた、金融系ジャンルの映画。
今作ではリーマンショックの裏側にあったサブプライムの根幹に問題があるということにいち早く気付いた男たちのドラマである。
まずは映画的な観点からみると…
(金融+コメディ)×実力派俳優…
この方程式で導き出される答えは無限大だ。近年の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』しかり、古き良き『ウォール街』しかり、銀行屋やトレーダーたちが躍起になって走り回る様子は見ていて飽きることがない。
今作では複雑化しやすくなりがちな話をマーゴット・ロビーだとか、著名人に分かりやすく説明させている。
この工夫は硬くなりがちなジャンルを柔らかくし、物語に緩急をもたらす重要な役割を担っている。
出ている俳優陣もまた豪華。
オスカー常連のベールはいつもながらの好演。
ゴズリングもなかなか頑張っていたし、スティーブ・カレルに関しては前作『フォックスキャッチャー』との幅を考えると、ものすごく素晴らしい俳優だと思い知る。
プランBが制作に関わってるせいか、ブラピがオマケでついてくるが、前作『それでも夜は明ける』に続き、今作でもかなり美味しい役どころを持って行っている。
好みを言えば、それぞれのチームが別のチームとどこかしらで関わればまた面白さの幅も出てくるのだが、それはそれで事実に基づかなくなるので難しいか…
あとは、この物語の悪を銀行屋と捉え、ラストの経済破綻のあとに、それぞれのキャラがそれを憂いているところが良い。
少なくともこのチームはリーマンショック後に莫大な利益を得たわけだが、それを喜ぶものはおらず、逆に孤立した様子を描写することにより、悪者になりがちな勝組たちをそのようには描かなかった。
この作りは映画的な物語の枠組みにおいて必要不可欠な捉え方なのだが、個人的にはそんな読める展開じゃなく、別のラストも見たかったような気がする。
(スコセッシなら、そういうことを平気でやってくるんだが…)
そういう意味では、この作品において華麗なんて言葉は似つかわしくなく、むしろ経済破綻を予知してしまったことは不幸なことだった、と伺い知ることができる。
それは一つ、この映画の魅力でもある。
なんにせよ、物語の複雑さを和らげ、見ていて飽きさせない描写に努め、ラストは弱者の味方であることを示したこの作品は万人向けな映画であることには違いない。
この作品に、ギャンブル映画のような逆転劇における爽快さと快活さを求めて見に行くと、逆にアメリカ国内で実際に起こった不気味な経済ショックの理不尽さを考えることになる。
金融関係に知識がある人、マネーゲームなどに興味がある人は更に楽しめる映画。
インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実
2008年に世界で起こった経営破綻でもあるリーマンショック。
そんなリーマンショックでは何が起こったのか、リーマンショックでまだ明かされていない真実の解明にチャールズ・ファーガソン監督が動きます。
インサイダー、政治家など徹底したあらゆるリサーチの元インタビューを決行し、真実に向け裏の真実を暴いていきます。
監督 | チャールズ・ファーガソン |
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主な出演者 | マット・デイモン ギルフィ・ゾエガ アンドリ・マグナソン |
国 | アメリカ |
公開年 | 2010年 |
この映画のレビュー
ムーアの『キャピタリズム」の終盤に強欲なウォール街を批判する民衆が描写されていたが、あれがWWS運動となりサンダースやトランプを支持する「怒れる市民階級」の動きにつながっている。
キャピタリズムで触れられた農民一揆だ。
もちろん強欲ウォール街住民以外の問題もあるが、1%の富裕層が富の多くを握る、剥き出しの資本主義と言うものの本質を、本作は炙り出している。
資本主義とはあくなき利潤追求がその本質であり、インタビューで語るウォール街側の人びとは、いわば資本主義がヒトの姿を借りて自説を述べているようなもの。
同様に資本主義の醜悪な部分を描いた「エンロン」も、オススメの一作。
他のドキュメンタリー作品よりも格別に真実味がある作品。
ちょうどアメリカはトランプ新大統領誕生となり、彼が2017年からどのようにこの知的エリート階級に支配されているアメリカを運営していくのか。
トランプは反ウォールストリートで反ワシントン政治家(知的エリート階級)として選ばれたのだが。
しかし、ショッキングな事実は金融機関と政府のみならず高等教育機関までもがグルになっているとは。
更に問題の核心は中央銀行にあり、この中央銀行は民間人が株主の特殊民間銀行だということ。
そして日本の日銀や他国の中央銀行もある意味支店だという事実。
この作品が訴ったえている問題の根の深さに愕然とする。
出典:「Amazon」レビュー
世界不況の真実を描いた作品。
ほとんどが政治界、経済界の方たちのインタビュー映像です。
政治も経済も よくわからないので、
これを見たらわかるかな~~ と、見に行きました。編集がよいので、飽きることなく見ることができました。
CDOが興味深かったです。
今年のおせち事件の、全世界版みたいな感じでしょうか?????
(ちょっと違うかな★)
この世に正義と名のつくものが存在することが可能なのか、
考えさせられる作品でした。見ごたえあります vv ^-^
出典:「映画.com」レビュー
金融に詳しければもっと分かりやすくなって、楽しめて観れることができるかも。
マージン・コール
リーマンショックを題材にウォール街の崩壊への道を辿ったストーリーです。
大量解雇の対象となったエリック側知り合いのアナリストに渡したUSBメモリの中には、会社の総資産を超えるリスクの高い不動産担保の存在がデータ化されており、崩壊へと向かう24時間の中で、従業員それぞれの緊迫した動きが鮮明に描かれています。
監督 | J・C・チャンダー |
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主な出演者 | ケビン・スペイシー ポール・ベタニー デミ・ムーア |
国 | アメリカ |
公開年 | 2011年 |
この映画のレビュー
金融の知識が必要。
どうやら会社にとって相当ヤバい事実が見つかったようだ。
からの、会ったこともない重役と会議して、天上人みたいな社長からも直接ヒアリングされてっていう。
この辺まではある種のお祭り感覚というか、ヤバいんだけどなんかハイになっちゃうっていうのが面白かった。
僕は金融の知識もないし大企業に勤めてるわけでもないけど、そりゃ金儲けのためだけの商売なんて健全じゃないよね、と。
劇中でも言われてたように、複雑に膨れ上がった資本主義のツケみたいなもんなんですかね。
終盤に展開されるオハイオ川の橋の話。
あれは良かった。
仕事って、ちょっとずつでも良い世の中にするためにするもんでしょうっていう。
敬遠してた「マネー・ショート」も見てみようかな。
出典:「映画.com」レビュー
リーマンショックを描いてた金融モノ。
外資系金融は何かと別格ですなぁ…
映画的には特にドラマティックな事も起こらない。金融業界に一石を投じたり問題提起をするわけでもなく、投資会社の没落の一日を淡々と描く。
ただ、キャストは相当豪華で、ケビン・スペイシー、ジェレミー・アインズ、スタンリー・トゥッチ、デミ・ムーア、主演級の顔ぶれで映画全体に重厚感を出している。
出典:「映画.com」レビュー
多額の怪しい金融取引をしておいて昨日まで誰も会社の抱える巨額の損失に気がつかなくて、その8兆ドルという巨額の損失を一日で大量に処分出来てしまえるという展開は現実的とは思えない。
だけど普通の会社員の一生分を一年で稼ぐような桁違いの報酬を手にしてそんな生活に染まっていきながらも、誰もが生き残るのに必死で、そのために何でもやっていくという虚しい世界観が描かれていて面白い。
冷たい殺伐とした雰囲気の中で、倫理を完全に無視して利益を最優先して積極的に動いたり、あるいは苦悩しながら結局は倫理観に目をつむったり。
ウォール街のある投資銀行の緊迫の一日を通して、利益至上主義の葛藤や緊迫感や問題点が散りばめられていて楽しめた。
ただし話が会社組織の内側だけで終わっていて経済に与える影響を描いていないので、大暴落で混乱する社会の部分を挿入してくれたらもっと良かった。
出典:「映画.com」レビュー
キャピタリズム マネーは踊る
かつてアメリカで発生したサブプライム問題やリーマンショックなどの経済問題をテーマとした作品です。
アメリカの金融街であるニューヨークのウォール街における、資本主義を信じる人たちに取材をした内容になっています。
資本にむらがる人々の強欲さや人間の本質が垣間見える作品で、かなり堅い作品でホラーのようでもあります。
監督 | マイケル・ムーア |
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主な出演者 | マーシー・キャプター イライジャ・カミングス バーニー・サンダース |
国 | アメリカ |
公開年 | 2009年 |
この映画のレビュー
始めは「ほら!僕が言った通りでしよ!」的なところが見え隠れして、若干苦笑する場面も。
それでも中盤辺りは、色々な例えを駆使しては。
「実はこういった仕組みになっているんだ!」と言った問題提示がなされていて、感心する場面も多々。
良作だとは思うのですが、映画を観終わって数時間。
もうはやくも、数多くは忘れ去ってしまっている
その要因として、やっぱり地が出るのか?マイケル・ムーアのパフォーマンスが記憶の中で強調され、脳の中に擦り込まれてしまうからなのだろうか?
例えドキュメンタリーで有っても。観客が観やすい様に、エンターテイメントとして提示したい…って想いがもたらす弊害なんでしようかね~。
基本的には、忘れ去ってしまうこちら側が悪いんですけどね
出典:「映画.com」レビュー
日本にも外資がどんどんと入ってきています、ひと昔前のドキュメントだからと言ってあなどってはいけない。
リーマンショックのサブプライムローンをはるかに超えるようなあやしい金融商品を日本の大手企業が買いまくっている。
明日は我が身かもしれないと背筋が凍る思いがしました。
今回、マイケル・ムーア監督が日本初来日とは思いませんでした。
まさに今アメリカ経済の低迷で、とても興味深い題名でした。
『私達のお金を返して下さい』とドル袋を提げて詰め寄るムーア監督のシーン、その訴えに動じない資本主義経済のトップの人達への責任追求は、なかなかよかった。
住む家から強制退去させられた家族の悲しむ映像に胸を打たれました。
出典:「映画.com」レビュー
特に、家がなくなる家族については衝撃を受けた人が多いみたい。
ウォール街
証券会社で働くバドは、出世欲にかられ投資家のゴードンに注文の働きかけをします。
バドの出世欲に目をつけたゴードンは、バドを企業スパイとして働かせる事にしますが、ゴードンの企みに気づいたバドはライバル会社に働きかけ、インサイダー取引と認識しながらゴードンに多大な損益をださせることに成功します。
ゴードンからは叱責をされながら、公正取引委員会の人に正しい事をしたと言われながら裁判所に向かうバドでした。
監督 | オリバー・ストーン |
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主な出演者 | マイケル・ダグラス チャーリー・シーン ダリル・ハンナ |
国 | アメリカ |
公開年 | 1987年 |
この映画のレビュー
株式市場における投資家と証券マンの戦いを描いた作品。
Gekkoが声高らかに叫ぶように、必ずしも「欲」が悪いとは思いません。
何の欲も無ければ、聖人でもない限り生きていけませんし、利益を出さなければ企業も生き残れません。
しかし、モニターに映る株価だけを見て売買しているその先には、大勢の生活と人生がかかっていることを、ともすれば忘れてしまいそうです。
彼らにとっては数字のゲームであり終わりのない戦争であり、どれだけの大金を動かしているのかという現実感が伴っていないように見えました。
Budの情報入手手段は、そこまでするのかというほど驚くもの。
証券会社の上司達で、悟りを開いたような(^^)Louと、第三者の評価でしか物事を見抜けないLynchの対比も面白いです。
息子の刑務所行きを、最善の出来事だと安堵する立派な父親。
父子の愛に感動しました。
最近ネットの転売屋が目立ちます。
一般人では入手しにくい物を売るならまだしも、ただ右から左へ流しているだけの仕事の意義って…(-_-)。
実父と親子を演じるCharlie Sheen。
この頃はとても健康的(^_^;)。
Michael Douglasの冷徹買収屋ぶりは圧巻。
Paul Guilfoyleがほんの一瞬出ていました。
“Stop going for the easy buck and produce something with your life. Create, instead of living off the buying and selling of others.”
出典:「映画.com」レビュー
ニューヨークのウォール街で働く1人の男がゲッコーという金の亡者のおっさんに出会って徐々に金を稼いでいく話。
私はこの映画見て、金融業界の仕組みはよく分からんし、完全に男の世界だわと思ってそこまでの興味は持てなかったけど、すごく稼いでるトップのオジンに成長させてもらって駆け上がっていってその先に、、っていう展開は『プラダを着た悪魔』と同じだなと思った。
まぁでも男の話になるとどうしても稼ぐとか、お金の話になるからな。
お金も大事だけど、そんなに金欲しいかね。
それなりに余裕のある生活ができれば十分だけどね。
あと2人の男性の間で若き青年がどう成長していくか、っていうのは『セッション』と一緒だった。
でも一昔前の映画だからどっちの男性もまだ従来の男らしさを引きずってる感じはあった。
お父さんの方もなんか古臭い考え引きずってる老害みたいな匂いしたからな~
出典:「映画.com」レビュー
30年近くも前の作品とは思えない!
ウォールストリートの前作。カネのチカラに堕ちる姿、一線を越えて。
でも、最後は自分を見失わない。
出典:「映画.com」レビュー
インサイダー取引についての知識が少しでもあった方がもっと楽しめるはず。
ウォール・ストリート
8年もの間刑に服した元やり手投資家のゴードン・ゲッコーは、娘のウィニーの恋人であるという電子取引投資家のジェイコブ・ムーアと出会います。
ゴードンは娘のウィニーと疎遠になっていましたが、関係を元通りにしたいと思っており交流を持つことになります。
一方のジェイコブは、金融市場の悪化に対応するべくゴードンを頼ろうとするのですが・・・。
監督 | オリバー・ストーン |
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主な出演者 | マイケル・ダグラス シャイア・ラブーフ ジョシュ・ブローリン |
国 | アメリカ |
公開年 | 2010年 |
この映画のレビュー
観ている側も、ゴードン・ゲッコーにかなり振り回されます。
最初から最後まで。
驚いたり、落ち着いたり、呆れたり、諦めたり……、油断すると置いてけぼりになります。
冷酷・冷淡さが、「うっそ~、えぇ~!」と遅れて感じることもあったりして、ゴードンが何をしようとしているのか、何を考えているのか、常にこちらも考えてしまい、引き込まれます。
綺麗ごとなし!のストーリーは残酷ではありますが、(映画としての出来は別として)この手の作品は好きです。
「ウォール街」の続編だが、ストーリーは、続編を見てなくても楽しめる。
しかし、感動したかと言うとそうでもなく・・ただ、金融人間たちの生きざま(浮き沈み)を観せてくれただけ。
家族や恋人、親子関係をからませて、本当に大切なものとは?を考えさせる映画だった。
小金持ちにはなりたいけど、大金持ちにはなりたくないと思った。
前作は見ていなかったのですが気になっていたのでレンタルしました。
結論から言うと、かなり面白かったです。
マネー・ゲーム、復讐、家族愛、金融の事はそこまで詳しくありませんが、雰囲気だけでも楽しめました。
曲と映像がとてもマッチしていて、現場の緊張感もとても伝わってきました。
あと、マイケル・ダグラス、格好よかったです。
私もあんなおじいちゃんなりたいです。
(笑)
サプライズゲスト?もいて意外なところで楽しめました。
欲は善、ですね。
でもやっぱりお金って怖い。
見て損はないです。
前回同様、金融の知識があればなお見やすいはず。
マネートレーダー / 銀行崩壊
1995年、イギリスの伝統あるベアリングズ銀行がまさかの破綻。
破綻の原因は、デリバティブ取引で日本円にして約1,400億円弱の膨大な損失を出してしまったことです。
この破綻の原因となったのは、ただ1人の若きトレーダーでした・・・。
20世紀の金融史に残る歴史的スキャンダルで、その中心人物であるニック・リーソンの手記をもとに制作されたノンフィクション映画です。
監督 | ジェームズ・ディアデン |
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主な出演者 | ユアン・マクレガー アンナ・フリエル イヴ・ベネイトン |
国 | イギリス |
公開年 | 1999年 |
この映画のレビュー
実際、株や商品先物をやっていた人しか主人公の心情は理解できませんが、銀行幹部に打ち明ける事が出来ぬまま、損失がドンドン膨らみ追い詰められていく心情は見ていて凄く重かった。
しかも、何も知らない銀行幹部や彼の妻は彼が莫大な利益をもたらし続けていると思っているところが更に見ていて辛い。
五体満足でも生活に不自由していなくてもこんな不幸な目に合う事もあるんだなと痛感させられました。
ユアン・マクレガーが出演しているマネー映画ということで観賞。
金融用語も上手く取り入れられ、心理描写もきちんとされており、キャスティングもユアン・マクレガーを始め魅力的で、マネードラマとしては上位ランクに入ってくると思う。
そして実話であるということのリアリティもある。
「ハゲタカ」「ウォール街」とマネードラマとしてつきもののマネーのもたらす栄光と没落が描かれていて、そういう意味ではマネードラマの典型である。
やはり、お金の映画ってこうなっちゃうのなか~と思ってみる。
ベアリングス銀行を崩壊させたニック・リーソンの物語。
日本の株を使って天国から地獄へと渡り歩く様は、感慨深い。
明暗の落差に演出の物足りなさや用語解説の不親切さがあるが、まあまあよくできている。
離婚後の奥さんの動向にも、ぜひ注目していただきたい!
銀行ものが好きな人には特におすすめ。
キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け
巨額の負債を背負ったビジネスマンが繰り広げるサスペンス作品です。
投資に失敗したことから始まり、損失を埋めるための資金も返済期限が間近に迫る中で思うようにことが進みません。
主人公は交通事故で愛人を死なせてしまうが、その場から逃げる姿を目撃されてしまうのです。
こうも人間は上手くいかない時は続くものか、と不安になる内容となっています。
監督 | ニコラス・ジャレッキー |
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主な出演者 | リチャード・ギア スーザン・サランドン ティム・ロス |
国 | アメリカ |
公開年 | 2012年 |
この映画のレビュー
邦題がお粗末に感じる位予想するストーリーとは違ったけど(原題:arbitrage)リチャードギアが適役だった!
二つの駆け引きが進んでいくところや黒人少年との部分が面白かったけど、この手の作品であの終わり方はずるいと思う!!
愛人を死なせ会社売却もうまくいかない。
娘からも疑われるがしかし主人公はなかなかの切れ者で最後にはうまく事を運んだ。
ギアの切れ者であるが愛人に夢中のところがどうだろうな。
まあ結末はうまく事を運んだようだよね。
劇中にギアを追及する刑事として 嘘の瞬間 のティム・ロスも演じてる。
出典:「映画.com」レビュー
リチャード・ギアの名演がすべてと言っても良いサスペンス。
個人的には若い頃より円熟味のあるリチャード・ギアの方が好きです。
この作品を日本版に置き換えて想像すると、チープなサスペンスドラマになってしまいそうですがそこはさすがハリウッド!お洒落な雰囲気と厚みを感じさせます。
評価は二分していますが私は4、5回見ています。
サスペンス好きであれば一度は見てもいいかなと思います。
ウルフ・オブ・ウォールストリート
金持ちになりたい、そんな野望を抱いていたジョーダン・ベルフォートはウォール街にある投資銀行LFロスチャイルドへ入社を果たします。
しかし、株式仲買人としてデビューする日にあのブラックマンデーが起こり、LFロスチャイルドはあえなく倒産してしまうのでした。
それでも諦めなかったジョーダンは広告の「株式仲買人」の求人に飛びつき、元々セールストークが上手かったこともあり、株の売買でどんどん儲けていきます。
そして26歳でストラットン・オークモントという会社を設立しますが、その裏ではいくつものヤバイ悪事に手を染めていたのでした。
ジョーダンが成り上がるにつれて警察もマークするようになり、その追及はどんどん激しさを増していきます。
そして、闇金の始末をしようとした時、ついにジョーダンは「悪事の尻尾」をさらけ出してしまうのでした。
監督 | マーティン・スコセッシ |
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主な出演者 | レオナルド・ディカプリオ マーゴット・ロビー ジョナ・ヒル |
国 | アメリカ |
公開年 | 2013年 |
この映画のレビュー
・元株式ブローカーであるジョーダン・ベルフォートの回想録「ウォール街狂乱日記 「狼」と呼ばれた私のヤバすぎる人生(Catching the Wolf of Wall Street)」を元にした回想録映画。
株式ブローカーとして成功し、金持ちの生活を謳歌し、薬にもはまり、逮捕されて、出所するまでをまとめた映画です。
これをマーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオのコンビが製作する、という観る前からワクワクする映画です。
・物語自体はテンポよく進んでいくドキュメントコメディのような映画で観やすいです。
詐欺をしている事実があるのにもかかわらず、周囲の人間関係を覗き見ることで、不思議と主人公ベルフォートに共感してしまう妙。
なぜか「根はいい人」に見えてしまうんですね。
・何よりも、私にとってこの映画は一つの学びを得れた喜びに集約されました。
それは、「このペンを私に売れ」というベルフォートのシンプルな問い。
みんな一生懸命、ペンの良い所をアピールしてみますが、答えはNo。
ここで学べることは「需要と供給」。
とてもシンプルな事だし、理解はしているけれども、なぜか誰もが実践していない「かなめ」を教えてくれます。
答えを書きたいところですが、それは我慢して。
皆さんも想像して映画を観て答え合わせしてみてください。
なんてことない回答ですが、これが日常生活でさらっと体現できれば、きっとあなたもお金持ちになれるかも?!笑
・総じて、エンターテイメントとしての見易さがありつつ、学びのあった映画だったので非常に満足させていただきました。ありがとうございました。
出典:「映画.com」レビュー
スリルと熱狂、狂気の坩堝に叩き落され、ジェットコースターに乗った後のような後味です。
頭がついていかなくなるほど波乱万丈な出来事の連続。
何より凄まじいのはこの物語が実話を元に作られているということです。
平凡なサラリーマンとして生きている私には想像もできず、むしろ否定したくなるような世界が確かにそこにある。
特に、冒頭で「頭のおかしい人物」のように演じられていた「唐突に胸を叩きながら歌い出す上司」と全く同じ行動を終盤の主人公がするシーンでは怖気が走りました。
なぜなら、私も一丸となって歌うシーンに奇妙な心地よさを感じてしまっていたのです。
最初は真人間だった主人公が狂気に呑まれていったように、私もまた同じ場に居合わせていたら熱狂と狂気に呑まれてしまっていた可能性がある、ということに他なりません。
表面を浅く見ただけでは乱痴気騒ぎにしか見えないかもしれませんが、この映画は恐ろしいほどの示唆に富んでいます。
出典:「Amazon」レビュー
証券マンの熱狂と偽善がよく描かれている。
富を愛し崇拝し、酒池肉林でセレブの名刺替わりのようなドラッグ。
自分もあの熱狂の輪に加わりたいと思うか、身の丈にあった普通の暮らしで十分だと感じるか、そこは観る人によって分かれるトコロだ。
ときどきニュースでセレブがオーバードーズで亡くなったと聞くがこれを観ると、さもありなんと言いたくなる。
金持ちと成功について改めて考えさせられ、2時間半ダレずに観れました。
出典:「Amazon」レビュー
情報が少ない時代に株で儲けた男が題材という点で投資の勉強にもなるかも。
ラウンダーズ
ニューヨークのロー・スクールに通うマイク・マクダーモットは、ポーカーでコツコツとためていた3万ドルをテディKGBとの対戦で一度にすべてを失ってしまいます。
マイクは一旦ポーカーから足を洗い法律の勉強に専念する決心をするものの、友人ワームが刑務所から出所すると、再び闇賭博のポーカーの世界に飲み込まれてゆくのでした。
監督 | ジョン・ダール |
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主な出演者 | マット・デイモン エドワード・ノートン ジョン・マルコビッチ |
国 | アメリカ |
公開年 | 1998年 |
この映画のレビュー
ドラマ自体はイマイチ。
1人の法学生の転落人生がテーマと思いきや、結局最後は勝っちゃうし、トラブルメーカーの悪友もいつの間にかフェードアウトしちゃうし(笑) 何が言いたいのかよく分からなかったです。
その一方、俳優陣は皆これ以外考えられないハマり役揃いです。
知性でクールなマット・デイモン、キングオブ曲者のエドワード・ノートン、独特の不気味さをもつジョン・マルコヴィッチ、堅実な中年男ジョン・タトゥーロ、そして温情溢れるマーティン・ランドー。
彼らの演技接戦だけでも、本作を観る価値大です。
とびきり盛り上がるとかはない。
でもずっと見てられる。
ポーカー知らなくても充分楽しめる作品。
マイク(マッド・デイモン)は
ただのギャンブラーじゃない、実力がある。普通の生活をしていればいいのにと思うけど、
ポーカー、ギャンブルに結局は引き込まれる。ワーム(エドワード・ノートン)のせいだけど。
こいつがかなり素行の悪い奴。
どんどん、悪い方向に進んでいってしまう・・・
映画ではポーカーの緊迫感が伝わってくる、
そこも魅力的。あと、いまさらながら
エドワード・ノートン知りましたが、
かっちょいいね!
ポーカーのルールを知っているとより楽しめるはず。
ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち
株取引の世界では高速取引が主流となっており、0.001秒の差で利益を得られるか損失を抱えるかの分岐点となります。
そこで主人公ヴィンセントはある計画を立てます。
それは、カンザス州のデータセンターとニュージャージー州のニューヨーク証券取引所のサーバーに光ケーブルを敷き、これにより0.001秒取引時間を短縮するというものでした。
データーセンターと証券取引所までは、直線距離1600キロにも及ぶ広大なものですが、成功すれば年間500億円以上の利益があるプロジェクトです。
ヴィンセントはアントンと一緒に計画成功のために動き出すのですが、そこでは様々な困難が待ち受けているのです。
監督 | キム・グエン |
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主な出演者 | ジェシー・アイゼンバーグ アレクサンダー・スカルスガルド サルマ・ハエック |
国 | カナダ・ベルギー |
公開年 | 2018年 |
この映画のレビュー
ウォールストリートのアルゴリズム戦争を描いた映画
昨今のハイフリークエンシートレーディングが市場を席捲する中
カンザスからNYCまで一直線でファイバーケーブルを貫通させて
ナノセコンドでフロントランニングする話
実際私が使用してるプラットフォームもナスダックビルと同じ
フロアに設置されていてこれ以上速く注文を出せないようにされている
高速化は必要な人に取ってはありがたくこの映画に出てくるよな農夫に取っては
どうでも良い事だ現代人の虚構を見事活写している
FXを副業として始めた時があり、その時にタイミングよく予告が流れてきて観ました。
予告編は、息を飲む場面が散りばめられているのでとても期待していましたが、少し拍子抜けした感があります。
ただこれからの時代を映し出しているコンマ何秒の世界を追い求める白熱した展開は久しぶりにドキドキさせてもらいました。
主人公の俳優は、癖がありつつもハマり役ですね。
他の作品でも、凄く良い演技をしていて大好きな俳優さんのひとりです。
出典:「Amazon」レビュー
ナノ秒単位でアルゴリズムがトレードを繰り返す”高頻度取引”が題材
ネットワークを引くために奮闘するヴィンセント(ジェシー・アイゼンバーグ高速セリフを喋らせたら当代随一である事を再確認)
と従兄弟の天才肌だが、精神的に脆いアントン(頭剃ってるし、猫背だし、最初アレクサンダー・スカルスガルドと分からず・・。この役で一皮剥けたか?父を超えていくか?)。
ネットワーク敷設に立ち塞がる数々の壁(元上司で競争相手(サルマ・ハエック)の様々な妨害工作やアーミッシュ(男女の服装から類推、違っていたらごめんなさい。
私はアーミッシュと捉え鑑賞)の自分たちの土地の地下を掘ることに対する反発などに懸命に対抗するヴィンセントとアントンの姿にまずはぐいっと引き寄せられる。
ストーリー展開のテンポもヴィンセントのセリフのスピードと相まって、良い。
超高速通信開発競争の決着が着いた後、ヴィンセントが向かった所はどこであったか。
<人間味、温かみのある生活、本当に大切なモノは何かを考えさせられる作品>
最後半、ヴィンセントの憑き物が落ちたような表情が印象的であった。矢張り、ジェシー・アイゼンバーグは素晴らしい演者である。
出典:「映画.com」レビュー
投資知識がある人も無い人でも楽しめる作品となっているよ。
エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?
アメリカのヒューストンに本社を置いていたエンロンは、たった15年で1000億ドルを売り上げを誇った巨大企業。
そんなエンロンは、子会社と癒着を計り株価が大暴落しました。
たった数ヶ月で巨大企業に登り詰めたエンロンは、やがて経営破綻に陥ることになりました。
何故、エンロンは経営破綻になるまで陥ったのかドキュメンタリー映画で紐解いていきます。
監督 | アレックス・ギブニー |
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主な出演者 | ピーター・コヨーテ ケン・レイ(元CEO) ジェフ・スキリング(元CEO) |
国 | アメリカ |
公開年 | 2005年 |
この映画のレビュー
当時大事件となった政財界含めた大掛かりな企業詐欺だが、頭脳集団における企業詐欺のサスペンスとして、また企業倫理の問題として非常におもしろく、同時に怖い話である。
複雑な事件ながらも概要をよく説明できていると思う。
例外なき問題として、いつでも誰にでも起こりえる事件である。
エンロン1社のみならず会計事務所までも破綻に追い込んだ現実の事件として、企業人としては厳しく受け止めなければいけない問題である。
作品全体を通して、情報を共有するという視点で分かりやすかった。
アメリカにおいてここまで一般市民に迷惑をかけて、
逃げ切った人々がいるというのがびっくりする。出典:「Amazon」レビュー
ドキュメンタリー映画です。
内容はエンロンという巨大企業がわずか数週間でなぜ崩壊したかを徹底的にドキュメントしたもの。
専門的用語がかなり出るため人によってはついていくのが難しいかもしれません。
しかしこの企業のブラックぷりは一目瞭然。
見ていて非常に胸糞が悪くなります。
これが産業主義の怖いところなのかもしれないですね。
しかしなぜこの企業が崩壊したかというとやはり金に囚われすぎて人間としてのモラルが欠けてしまったためではないでしょうか。
人々から信頼されてこそ会社は成長するものだと思います。
どこで道を外したのか、どうしてこうなってしまったのか。
この作品を見てると人間らしさを保つにはどうすればいいか、またそれらを失わないようにするにはどうすればいいかを考えさせられました。
本当はもうちょっとポイントをつけたいのですが自分には経済的な知恵が不足していたため少々理解できないところがあったもので・・・(汗)
出典:「映画.com」レビュー
金融について全くの無知だと、ちょっと難しい部分もあるかも。
金融腐蝕列島 呪縛
都市銀行のACBの不正融資事件が世間に明るみに出て社会をさわがせ、総会屋とACBの上層部とのかかわりが世間の批判を受ける事になります。
ACBの中堅社員の立野は、銀行内部のやり方に疑問を持ち不正融資の是正と銀行改革を行おうと立ち上がります。
検察当局のACBへの調査などの責任を取り銀行頭取は辞任します。
立野は叔父でもある佐々木相談役にもあえて身を引く事を勧告し、海外から一連の不正融資に関係のない中山常務を中心に立野や立野の意を同じくする行員は銀行改革に乗り出していきます。
監督 | 原田眞人 |
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主な出演者 | 役所広司 椎名桔平 仲代達也 |
国 | 日本 |
公開年 | 1999年 |
この映画のレビュー
ずいぶん昔に見たので、思い出しながら書いてます。
1999年公開の経済映画で、わりと好きな映画です。
バブルが崩壊後、多くの大企業が倒産し、外資系ハゲタカファンドが日本に進出し始めた時代ですね。
ざっくりストーリーは、古くからのしがらみを断ち切れない企業を、若手中堅社員が立ち上がって改革をすすめる的な話です。
今とは、あまりに時代背景が異なり、総会屋への利益供与とか、不正融資とか、MOF担による官僚の接待とか、OBである相談役・顧問による企業支配とか、ジェンダーによる労働環境とか、1周回って興味深い・・・
あと、今はベテラン俳優さんたちが、まあ若いこと、役所広司さん、椎名桔平さん、遠藤憲一
さん、黒木瞳さんとか。ちなみに、当時は全く無名だったと思われる木下ほうかさんもちょっと出てます、ビックリ
BSでやってたのを視聴。
昔から何かと目にするタイトルの映画だな、小難しそうで取っ付きづらいな、と思い続けてきたのだけど、調べてみたら原田監督というのもあって見ました。
いやあ、面白かった。
このノンストップのストーリーは原田演出がハマりまくり。
この頃から余韻を排する編集のテンポ感は出来上がっていたんだな。
意外と危惧してた内容もすんなり入って来ました。
今でこそ、銀行とか企業が舞台の作品は多いけど、当時は珍しかったんじゃないかな。
役者に文句のつけようもない、ただただ皆さん上手い。
ユーモアも割と多めに感じました。
毎度お馴染み“頭の体操” 原田眞人監督の詰め込み授業ではあるけど このリアリティ この緊迫感を よくこれだけのスピードで保てるもんだと 余計な感心をしてしまう
いまや“総会屋”も “大蔵”さえ死語ではあっても 権力者やお役人の口実や しがみつくモンは 昨今空転気味な永田町と 誰かのお友達周辺を見回しても 何ら変わらないもんだと こっちは呆れるんだなぁ
ほぼほぼ原作通りだったけど 日比谷公園を囲う地理上の 地検やら会合の動きが面白かったなぁ
そりゃ 報道は園内を駆けた方が早いわな…
ブルームバーグを意識した女性キャスターの 男尊女卑への不満も当時の映画にしちゃ進んだ視点だよね“取締相談役”から “取”を消して“相”は残す
なんちゅー言葉遊びしてんのよ
こんなイヤらしさを凶々と出せんのが 流石は仲代達矢
ハゲタカ
ファンドビジネスで一時代を築いた鷲津が海外で悠々自適の暮らしをしていたところ、アカマ自動車の関係者芝野が現れ、海外資本買収の危機にある企業を救ってほしいと依頼をされます。
一方で中国政府系のファンドの意向を受けた劉一華が、アカマ自動車のTOB乗り出しを宣言。
鷲津は劉の意向を知り、MGS銀行頭取とアカマ自動車社長の古谷から要請をうけて、ホワイトナイトとして立ち向かうことを決めました。
監督 | 大友啓史 |
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主な出演者 | 大森南朋 玉山鉄二 栗山千明 |
国 | 日本 |
公開年 | 2007年 |
この映画のレビュー
NHKで好評をはくしていたシリーズの映画化ですが、その後リーマンショックが起き、クライスラーそしてGMが破綻するという事態になって、とてもタイムリーな公開となりました。
経済問題を題材とした映画ということで敬遠気味な方もいらっしゃるでしょうが、硬派な映画というよりは、日本の大手自動車会社の買収をめぐる攻防戦=マネーゲームを、サスペンス調で盛り上げたエンターテイメントと言ってよいと思います。
ヤマ場のどんでん返しにはカタルシスも得られ、なかなか爽快です。
マネーゲームの手法の知識はなくとも、雰囲気だけつかんでおけば十分楽しめるでしょう。
企業買収も、ホリエモンによるニッポン放送=フジテレビ株の買収劇によって、私のような素人にも身近に感じられるようになりました。
ホワイトナイトという言葉も、あの事件ですっかり有名になりましたが、本作では赤いハゲタカに対して元祖ハゲタカの鷲津ファンドがホワイトナイトになります。
エンドロールを見ていたら、フィルムパートナーにこのニッポン放送が名を連ねていることに気付きました。
この映画のテーマは、他人事とは思えなかったのでしょうね(笑)。
また、川崎オスカーさんが指摘されている、アデランス社の最近の株主総会の記事を読むと、敵対的買収を図る外国投資ファンドvsホワイトナイト役の国内ファンドとの対決,株式買い取り価額の吊り上げなど、この映画に描かれていることが現実に進行しているということがよく分かって、興味深いものがあります。
また、この映画では赤いハゲタカの背後に潜む中国資本の脅威も描かれていますが、今や中国によるエネルギーや資源の買い漁りというニュースはよく耳にします。
アフリカやアジア等の資源国への大規模な経済援助・軍事援助の見返りに、石油や貴重な資源の採掘権などをどんどん取得していくのです。
自国の高い経済成長を維持するためには、資源・エネルギーの確保、高度な技術の導入が必須なのです。
本作の背景事情にも、さもありなんと思わせるリアルさを感じます。
(余談になりますが、独裁政権による非人道的な行為がされているとして西欧諸国が経済援助を見送っている国にも、中国はお構いなしに援助して見返りを得ています。
あ、中国バッシングを展開しようとしているわけではありません。)
TV版では、ハゲタカとなった鷲津(大森南朋)と銀行と企業の狭間で悩む芝野(柴田恭平)を中心として、銀行の貸し剥がし・貸し渋りで辛酸をなめた栗山千明、松田龍平らが絡んで、マネーゲームに翻弄される人たちの人間ドラマが色濃く描かれていましたが、この映画版では、レギュラー陣の人間模様にはさほど焦点をあてず、もっぱら中国系ファンドを率いる劉一華(玉山鉄二)の謎めいた生き方を描きます。
したがって、ドラマ未見の方は旅館主人の松田龍平がなぜここで絡んでくるかは分かりませんし、鷲津がこの対決に乗り出す心理も説得的に描かれているとは言えません。
しかし一方で、この劉という人物は、単純な拝金主義者や野心家としてではなく、複雑なキャラクターを持っている謎めいた男として描かれています。
この劉を演じた玉山さんの演技の素晴らしいこと!
赤いハゲタカとしての野心、傲岸さ、非情ぶり、研ぎ澄まされた鋭利な感じ、等々巧く表現するとともに、その謎めいた翳の部分も巧みに演じていました。以前は、たくさんいるイケメン俳優の一人と思っていましたが、「手紙」での好演、そして本作での演技で、同じ世代の男優では群を抜いていると感じました。
それだけに、劉の行く末の演出は、よくあるパターンになってしまったようで、若干残念でした。
この「ハゲタカ」シリーズは、マネーゲームなどに踊らされずに、地道に勤勉に技術力・サービス力を磨いてきた日本企業、そしてそこに勤める日本人の底力に対し、エールを一貫して送ってきました。
これからも、さまざまな経済現象が起きてくることでしょう。
それらを題材にエンターテイメントとして提供してくれる、この「ハゲタカ」シリーズの続編に期待したいと思います。
なので、甘めですが☆5とさせていただきます。
悶え続ける日本型社会資本主義の転換点を今に伝えるNHK随一の硬派な傑作
先ずドラマに関して、比較対象にならない大河ドラマを除けば、「ハゲタカ」はNHKドラマの最高峰だ。バブル後の金融機関による不良債権処理と、長引く構造不況に喘ぐ日本企業に対して、旧経営陣をそのまま残して資本支援してバリューアップしてから売るならホワイトナイト、安値で買い叩いて経営権を握り、苛烈なリストラの末に事業資産を解体してバラ売りすればハゲタカとされた。
「資本・資産に見合う収益を上げられない経営者は無能」とばかりに、株式持ち合いとメインバンク制、監査役と執行役と取締役ともに社長が人事権を持つ社員上がりと言うお手盛りガバナンス体制と言う気持ちよい“ぬるま湯”に土足で乗り込んできた外資が本当に衝撃的だった。
物言う株主が市民権を得る前の日本産業界は、優勝劣敗と言うより官主導の企業淘汰させない社会主義的な統治であり、それは江戸時代の鎖国そのもので長らく革新すら起きない。
そこに資本家論理の旗を掲げたヘッジファンドが黒船に乗ってやって来たのだ。
銀行は我先に貸出資産をバルク売りで損切りし、系列解体等で持合い株も売られたのだが、本作が面白いのはファンドを外資系と民族系の闘いに分けたことだろう。
大森南朋演じる都市銀行出身の米国大手ファンドマネージャー鷲津と、元上司で現役エリートの柴田恭兵演じる企業再生&不良債権処理担当の柴野との駆け引きが、米国型と日本型の対決構図となり、鷲津が苦悩する度に眉間に縦シワを寄せる表情には無性に引き込まれた。
一方で資本家と闘う気力も能力も無い能天気な旧式経営者達も上手く描けていた。
社員にとっては創業家だろうがハゲタカだろうが信頼できる経営者なら誰でもいい、と言う観点も描かれているのは秀逸だ。
本作の顔、鷲津の論理的思考や凛々しい佇まいは本当に格好良く、その頃からファンド・マネージャーは学生の憧れの的になり、外資系コンサルから投資銀行へのキャリアパス人気が官僚キャリアのそれを完全に上回り始めた。
日本の経営者から学生に至る様々な層に資本主義の衝撃を与えた硬派なドラマは他に類がない。
映画の方は、中国の赤い国策ファンドによる日本の技術獲得シナリオとより現代的アレンジが施され、中国&米国連合VS日本となる展開が現実離れしていて、まるで中国共産党は007スペクターか?と思われたが、今思えば現実はその通りに進行していて、先見性の光る作品だった。
国内競争にばかり目が行きがちだった国産メーカーの狼狽振りや就職氷河期の犠牲者である短期雇用者の反抗も時宜を得たテーマだ。
また映像の色調が、ドラマの方が論理的で無機質な青色モノトーン、映画の方は血脈と野望の赤色太陽光と巧みにコントラストされているのも素晴らしい。
評価は2007年のNHKドラマは文句なしの☆5、2009年の映画は少し芝居がかった演出とエンディングの後味の悪さで☆4です。
それでもビジネスマンなら見逃して欲しくない。
若手起業家の勃興や経団連の凋落を含め、日本産業史の今に繋がる転換期の始まりを目の当たりに出来る、稀少な骨太社会ドラマの傑作です。
出典:「Amazon」レビュー
緻密な事前調査が好感をもてる、時流に合った作品
テレビ版は見ていないからこの映画以前の物語はわからないのだが、緻密な物語の設定は面白くて好感がもてた。企業買収や金融のことについてよく調査してあることがわかる。
中国企業のTOBによる日本の自動車企業の買収というのはあまり現実感がなくて、これをやるのならば不振の企業側から打診をうけて救済という形じゃないとその後の経営がうまくいかないだろうと個人的には思う。
しかし投資ファンドという話題になっていて注目を浴びている主題でもあり、時流に乗っているいい時期に作られたのではないか。
あまり好きになれなかったのが大仰な演出。
重々しさを出そうとしたのだろうが、低い声でわざとらしい大袈裟な科白とかかっこつけてもったいぶった演技は不自然。
こんな喋り方や動きをするのはまるでNHKの大河ドラマの時代劇のようだった。
もっと自然な演技のほうが好ましい。
それとファンドが利益を追求するのが通常の第一の目的であるのは間違っていないが、それでも買収ファンドの役割はそれだけではない。
すべてのファンドが買収企業を食い物にして利益を追求しているわけではないし、企業の再生や投資による経済の活性化などの視点ももう少し含めていればもっと良かった。
自分ならこの時どう判断するかを考えながら楽しむことができるよ。
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エントリーのタイミングが学べる映画、メンタルを学べる映画、反面教師としてみておきたい映画…。
また、「勉強するぞ!」という気持ちが無くても楽しめるものももちろんあります。
こういった映画を見ることは、少なからず金融に関して理解を深めることができると思うのでお時間があればぜひご覧になってみてください。