FXとバイナリーオプションはどちらも投資として人気がありますが、FXの方が難しくないということが投資家の間でよく言われています。
この記事ではFXとバイナリーオプションの違いに基づき、何が難易度を分けている原因かを解説します。
これから投資商品を選びたいと思っている人や、FXからバイナリーオプションに切り替えようかと悩んでいる人が選ぶ際の参考にしてください。
Contents
FXとバイナリーオプションの違いは?
はじめにFXとバイナリーオプションでは何が違うのかを三つの観点から比較しておきましょう。
利益と損失を決めるルールが違う
FXは「買い」または「売り」のポジションを自由に取って、利益確定または損切りをするというシンプルなルールです。
バイナリーオプションでは予想が当たったら利益、外れたら全額損失になる仕組みです。
国内バイナリーオプションではラダーオプションが一般的ですが、世界的にはハイローオプションやレンジオプションなどの様々なルールがあります。
それぞれに合わせた戦略を考えて取引をしなければならないのがバイナリーオプションの難しい点です。
エントリーできるスケジュール
FXとバイナリーオプションではエントリーのスケジュールが異なります。
FXは自由なタイミングでポジションを取り、利益確定も損切りも行えます。
しかし、バイナリーオプションでは取引開始時刻と判定時刻がスケジュールされていて自由がありません。
国内では途中で購入することも売却することもできますが、判定時刻まで待たないとあまり大きな利益を得られないため、基本的には利益確定を速やかに行うことができないのが問題点です。
選べる通貨ペアの違い
FXでは世界各国のほとんどの通貨を利用して取引をすることが可能です。
しかし、バイナリーオプションでは業者ごとに大きな違いがあり、国内バイナリーオプション業者では5つか6つくらいの通貨ペアしか選べません。
世界でも20種類に及ぶようなことはあまりありません。
その代わりに金やプラチナ、石油などの商品やビットコインなどの仮想通貨、日経平均株価やS&P500などの株価指数を使って取引できるバイナリーオプション業者もあります。
FXに比べるとバイナリーオプションは難しいといえる理由
FXとバイナリーオプションの違いを踏まえると、どのような点がバイナリーオプションの難易度を上げていると考えられるのでしょうか。
時間軸を考えた取引が必要
バイナリーオプションが、難しい理由としてまず挙げられるのは時間軸を考えてエントリーする必要があることです。
バイナリーオプションでは利益確定のタイミングを自由に決められないので、判定時刻における価格を予想しなければなりません。
その瞬間にノイズが発生したために予想が外れることもあるため、バイナリーオプションは運によって左右される部分がFXに比べて大きくなります。
勝てるはずだった取引も大きな失敗に終わる可能性があるのです。
取引する銘柄の選定が難しい
バイナリーオプションでは、取引に利用する銘柄の選定が容易ではありません。
通貨ペアの選択肢が少ないので、FXに慣れている人の場合には有利なペアを選びたいと思ってもバイナリーオプションではできない場合がほとんどです。
また、選択肢を広げようとすると商品や仮想通貨、株価指数などの値動きのパターンが違う指標まで学んで取引をしなければなりません。
臨機応変に銘柄を選んで取引しようとすると多大な労力がかかってしまいます。
失敗したら必ず全額を失う
FXに比べると失敗のリスクが大きいのがバイナリーオプションの難点です。
FXはレバレッジをかけて稼ぐことができませんが、バイナリーオプションではレバレッジをかけられません。
投入した金額以上の損失を生むリスクはない代わりに、予想が外れて失敗したら必ず全額を失います。
そして、予想が当たって利益を得た場合のもペイアウト率は2倍に届きません。
確率的には損をする仕組みになっているのでバイナリーオプションは難しいと言えます。
「FXとバイナリーオプションの違い|バイナリーオプションが難しい理由」のまとめ
バイナリーオプションがFXよりも難しいのは、利益確定のタイミングを自由に決められないのが大きい理由です。
また、バイナリーオプションでは取引に利用できる通貨ペアの数が少ないため、社会情勢や経済状況などから判断して状況に合わせて最適な通貨ペアを選んで取引することも困難です。
FXの方がバイナリーオプションに比べると自由度の高い取引になっているため、その都度、どのような取引方法を選べば利益を上げやすいかを考えやすいでしょう。