南アランド(ZAR)はスワップポイントが高い!取引する際に注意する点は?

南アランド(ZAR)はスワップポイントが高い!取引する際に注意する点は?

アフリカエリアで経済や資源が充実し、世界からも注目を集めている国が南アフリカ共和国(以下、南アフリカ)です。

この南アフリカで発行されている法定通貨が南アフリカランド、通称南アランド(ZAR)になります。

今回、南アランドの特徴や影響を受ける要因、そして取引をする上での注意点についてまとめました。

これを読むことで、きっと南アランドについて多くのことが分かるのではないでしょうか。

それでは特徴や役割について紹介していきます。

FXにおける南アランド(ZAR)の特徴や役割

南アランドは日本のFXで取引できるアフリカの数少ない通貨です。

そんな南アランドの特徴として挙げられるのは、資源国通貨であること、政策金利が高いこと、南アフリカ共和国が唯一のG20参加国であることです。

これらについてそれぞれ解説しましょう。

資源国通貨としての特徴

南アランドは資源国通貨というカテゴリに属します。

この資源国通貨とは簡単に言えば、資源の価格の影響を受けやすい通貨であるということです。

南アフリカは、世界でも有数の金やダイヤモンドの産出国です。

そのため、これらの価格の変化によって南アランドの価格も変化しやすいという特徴を持っています。

これら以外にも鉄鉱石、石炭、そして銅なども世界有数の水準の産出量を誇り、こういった分野の価格に南アランドの価格が連動する動きも見られます。

こういった他の価格の影響を受けやすいのが特徴の一つです。

政策金利が高い

南アフリカ共和国は政策金利が高いことでも知られています。

そのため、FXで日本円とのペアで南アランドを持った場合、スワップポイントがつきやすいのが特徴です。

南アランドの政策金利は、2020年現在5.75%に設定されています。

これはかなり高い水準であり、FXのスワップポイントで得られる金額も日本円とのペアであれば高めになっています。

こういった特徴が南アランドのメリットとして挙げられ、スワップポイントの受け取りを狙った運用にも利用されている通貨です。

アフリカ唯一のG20参加国

南アランドを発行する南アフリカ自体も、その国際的な地位はアフリカエリアの中で頭一つ出ています。

GDPこそ産油国のナイジェリアの次点となりますが、産業自体は非常に発展が目覚ましく、注目の新興国として知られているのが特徴です。

そういった理由からG20にも参加しており、海外からの投資も盛んに行われるようになりました。

また、巨大市場であるインドとも友好関係にあり、インド向けの貿易で大きな収益を上げつつあり将来性も期待されます。

こういった背景から、新興国通貨の中でも注目の通貨として取引されているのが特徴です。

南アランド(ZAR)はどんなニュース(指標など)に反応しやすい?

南アランドは様々な要因によって影響を受けるとされています。

主な要因として挙げられるのは、資源の価格、政策金利、そして国内のGDPです。

これら以外にも様々なものが影響を与えますが、ここではこの3つについて解説していきましょう。

資源の価格

南アランドは冒頭でもお話しした通り、資源国通貨としての顔を持っています。

そのため、資源の価格に大きな影響を受けることが少なくありません。

特に金やダイヤモンド、プラチナといった貴金属類の価格と、かなり密接な関係を持っている傾向にあります。

そのため、これらの下落や上昇によって南アランドの価格も変化することが少なくありません。

こういった特徴から、南アランド自体の価格以外にもこれらの資源の価格にも注目しながら取引をするのがおすすめです。

政策金利

南アランドを発行している南アフリカの中央銀行が発表する政策金利によっても反応します。

南アランドの魅力は高い政策金利であり、この金利の高さで南アランドを購入している投資家も少なくありません。

そんな南アランドの政策金利に変化があれば南アランドの価格も反応します。

例えば、政策金利が低くなれば魅力が下がるので南アランドが売られて価格が下がり、逆に上がれば魅力も上がるので、南アランドが買われて価格が上がります。

こういった要因も影響を与えるでしょう。

国内GDP

南アフリカは、成長著しいアフリカの新興国として知られています。

そのため、その成長を知るための目安であるGDPは常に注目されている指標です。

例えば、このGDPが予想を超える上昇を発表した場合、南アランドの価格も上がります。

逆に予想を下回る水準だった場合は、市場の失望感から南アランドが売られて価格も下がるでしょう。

このように国内GDPの発表で南アランドの価格に影響を与えます。

ちなみに近年国内の景気低迷で南アランドは下落傾向にあり、それだけ価格に影響を与えている指標だということが分かるのではないでしょうか。

南アランド(ZAR)を含む通貨ペアでFXをする際の注意点

政策金利が高くスワップポイントが期待でき、資源価格にも連動している傾向のあるのが南アランドですが、注意点もいくつかあります。

それは、急激な下落リスク、電力問題、資源価格に左右されるといったものです。

これらについてお話しします。

急激な下落リスク

南アランドは新興国通貨の中でも特に急激な下落リスクがあります。

南アフリカはアフリカエリアでも注目されている新興国です。

しかし、国内には政治問題や労働ストライキの頻発、失業率の高さといったネガティブな要因をいくつも抱えています。

こういった社会面の不安定さによって、わずかなニュースで一気に南アランドが売られて価格が下がることも珍しくありません。

このような急な動きに備えておくことが注意点として挙げられる通貨です

電力問題

南アフリカ共和国は、慢性的な電力不足にあえいでいます。

そのため、計画停電を行うことも珍しくありません。

電力がないと資源の発掘や各種産業、経済がストップするため、こういったことが頻発すると価格もどんどん下がるリスクがあります。

このような問題は、いつやってくるか分からないので、常に下落のリスクに備えて余裕のある資金でFXを行うようにしましょう。

急な電力問題が表出すると、余裕のない資金で運用している場合、あっという間にロスカットになります。

資源価格に振り回される

資源国通貨として有名な南アフリカは、先ほどから触れているように資源の価格に左右されます。

2020年現在、今まで安定した資産の一つとして数えられていた金(ゴールド)すら不安定な価格変化をするようになりました。

それにつられて世界的な産出国である南アフリカも影響を受けています。

価格の急上昇を見ることもあれば、急激な下落といったこともあり、資源の価格によってジェットコースターのような相場変動を起こすことも珍しくありません。

こういった背景もあるので、安易にレバレッジを上げないように注意しましょう。

「南アランド(ZAR)」のまとめ

南アランドは、アフリカエリアでも注目の新興国通貨として日本のFXでも取引ができる通貨です。

希少金属や鉄鉱石など重要な資源の産出をしており、資源国通貨としての存在も大きい通貨といえます。

このような特徴を持つ南アランドは、国内の景気や資源の価格、高い政策金利の行く末などに注目が集まりやすく価格変化の要因になることも少なくありません。

また、新興国の中でも特に様々な問題を抱えており急激な下落を起こすこともあります。

こういった傾向を持つ通貨なので、取引の際はある程度FXに状態になってから挑戦ことや慎重な取引を行うようなスタイルで臨むのがおすすめです。

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