トルコリラ(TRY)はスワップを狙うのにオススメ!特徴や指標を解説!

トルコリラ(TRY)はスワップを狙うのにオススメ!特徴や指標を解説!

トルコというと、観光地のイメージが強い方も少なくありません。

しかし、トルコは周辺国に比べて経済や産業が発展しており、強大な軍事力を持っていることでも知られた実力派の国です。

そんなトルコで発行しているのが今回紹介するトルコリラ(TRY)になります。

このトルコリラ(TRY)について、特徴や影響を与える因子、そして取引をする上での注意点についてまとめました。

これを読むことでトルコリラ(TRY)について様々なことがわかるでしょう。

FXにおけるトルコリラ(TRY)の特徴や役割

トルコリラ(TRY)は日本でも取引できるFXの通貨です。

そんなトルコリラ(TRY)の特徴として挙げられるのが高金利、将来性の高さ、少ない資金で取引出来るといった3つのポイントです。

これらの特徴について紹介していきましょう。

高金利の通貨

トルコリラは高金利の通貨として知られています(2020年2月時点でトルコの政策金利は10.75%)

この金利の高さは世界でもトップクラスであり、日本円とのペアを組めば15万円程度の投資で年間9,000円程度のスワップポイント(FXの利息のようなもの)を受け取れることが期待できます。

ここまで高いスワップポイントが得られるのはトルコリラ(TRY)とのペアだけと言っても過言ではありません。

この高金利という魅力の高さから、トルコに多くの外国の資金の流入が起こっているという側面も持っています。

高い将来性

トルコは日本の少子高齢化と逆の人口構成です。

とにかく若い年齢の人々が多く、生産人口もどんどん増えて生産力や産業の力も年々増してきています。

こういった背景からこれらから発展が期待できる高い将来性を持っており、長期的に見た場合にかなり有力な通貨へと成長するポテンシャルを秘めているといえます。

そんな将来性に期待して投資をするということもできるのがトルコリラ(TRY)です。

また、その証として経済成長率も高く、トルコは注目の新興国と目されています。

少ない資金で取引できる

トルコリラ(TRY)は2020年12月現在1トルコリラが約15円程度です。

そのため、最小通貨単位はアメリカドルと日本のペアの約1/8程度で始めることができ、場合によっては1,000円程度の証拠金で取引スタートが可能になります。

これは、FXの敷居としてかなり低いレベルの価格です。

ただ、注意点も多いので必ずしも資金の少ない方全員に向いている通貨とは言えないという面もあります。

いずれにしても少ない資金で取引できるのはトルコリラ(TRY)の大きな特徴です。

トルコリラ(TRY)はどんなニュース(指標など)に反応しやすい?

トルコリラ(TRY)の価格を左右する因子はいくつか存在します。

主なものとして、政策金利、大統領の発言、地政学的要因が挙げられます。

これら3つによってトルコリラ(TRY)はたびたび大きな価格変動を起こしました。

政策金利

トルコの中央銀行が発表する政策金利はトルコリラ(TRY)の価格を左右する大きな因子です。

トルコリラ(TRY)の最大の特徴は、世界でも高い水準にある政策金利で、この政策金利をどうするかによってトルコリラ(TRY)の価格も変化します。

例えば、政策金利を上げればトルコリラ(TRY)も連動して高くなります。

一方下げればトルコリラ(TRY)も低くなるでしょう。

かつて現在の倍以上、政策金利が26%台だったころのトルコリラ(TRY)は現在の4倍近い価格を出したこともあります。

これくらい大きな価値を持っているといえます。

大統領の発言

トルコは大統領が強い発言力を持っています。

そのため、大統領の一声で価格も大幅に変化することも珍しくありません。

特にネガティブに触れることが多く、かつて大統領の発言によって政権への不満の高まりから反政府デモが頻発したことも記憶に新しいのではないでしょうか。

こういったケースでは当然トルコリラの価格は一気に下落し、FXを行っている場合は大きな含み損が発生します。

このような政治に関する影響が大きいのもトルコリラ(TRY)の特徴です。

地政学的要因

トルコは近隣に内戦などが発生しているシリアなど、政情が世界的にも不安定なエリアにあります。

そのため、こういった内戦の影響でトルコの経済に大きな影響を与えることもしばしばあります。

イスラム系のテロ組織が暗躍したり、国境付近で紛争が起こると、そのたびにトルコリラ(TRY)は変動をすることも珍しくありません。

資源の価格や経済指標ではなく、こういった社会的なニュースによって価格に影響を与えるという特徴もトルコリラ(TRY)は持っているといえるでしょう。

トルコリラ(TRY)を含む通貨ペアでFXをする際の注意点

トルコリラ(TRY)を扱ううえでは、注意点が多いのも特徴です。

そんな注意点として特に注意が必要なのは、価格が不安定、アメリカの影響をまともに受けやすい、逆スワップポイントが高額といった点が挙げられます。

これらについて紹介していきましょう。

価格が不安定

とにかく価格が不安定です。

政情が不安定で、慢性的な赤字体質の財政という点もそうですが、周辺諸国が紛争やテロを抱えているので、そういった点もネガティブに働くことが少なくありません。

しばらく安定していたと思ったら、いきなり反政府デモのニュースが飛び込んできてロスカット寸前まで追い詰められたり、流動性が低いので大口の投資によって価格が急激に上昇したりといったジェットコースターのような様相を呈することもあります。

ある程度FXに慣れた方が対応するのをおすすめします。

アメリカの影響をまともに受けやすい

アメリカの経済の影響をまともに受けやすい傾向があります。

アメリカからは、経済的に様々な投資が行われていたり、政情についてはアメリカの軍事力の動きによっても影響があります。

そういった関係から、アメリカの経済指標やアメリカ軍の動き、アメリカの対トルコ政策によっても価格が変化してしまう点に注意が必要です。

確かに他の通貨であってもアメリカの影響があります。

しかし、トルコリラ(TRY)にはそれ以上に深刻な影響を与えてしまうのです。

逆スワップポイントが高額

トルコリラ(TRY)は高金利の通貨です。

しかし、裏を返せば反対の通貨、例えば日本円とのペアになった場合は大きな損失を出しかねません。

日本円とのペアの場合、トルコリラ(TRY)を持っているタイミングではどんどんスワップポイントとして金利が得られます。

しかし、日本円を持ってしまうと、逆スワップポイントと言ってマイナス金利、つまり手数料のようなものが取られてしまうのです。

その金額は大きく、トルコリラ(TRY)を持った場合のスワップポイントの金額を軽く超えます。

そういった意味でなるべくトルコリラ(TRY)をもって取引する必要があります。

「トルコリラ(TRY)」のまとめ

トルコリラ(TRY)は政策金利が非常に高くスワップポイントの運用を行うのに魅力的な通貨です。

そして、価格変化もあるため利益を狙った取引が行いやすいという側面もあります。

そんなトルコリラ(TRY)ですが、政情がやや不安定で海外に資金を依存している状況から非常に不安定な相場を持っているという弱点も否定できません。

こういった弱点を抱えつつも、うまく波に乗れば大きな利益も期待できる通貨です。

初心者には扱いが難しい、じゃじゃ馬のような通貨ですが、うまく対応させて大きな利益を狙っていくのもいいかもしれません。

適切な取引をすれば、きっと意外なタイミングで大金が転がり込むはずです。

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