FXで稼ぎたい時に要チェックな通貨の一つが、英ポンド(GBP)です。
現在は米ドルが基軸通貨となっていますが、実はそれ以前はポンドがその役割を果たしていました。
今回は、そんな英ポンドが持つ特徴や役割の他に、変動しやすいシチュエーションなどを紹介していきます。
為替差益を狙うだけではなく、スワップポイントを狙う時にも便利な通貨なので、要チェックです。
Contents
FXにおける英ポンド(GBP)の特徴や役割
英ポンドの特徴や役割について、わかりやすく紹介していきます。
ここでは、この通貨の値動きのしやすさや、どのような投資方法に向いているのかなどをまとめていきますので、参考にしてみて下さい。
取引量が多い人気通貨の一つ
かつて基軸通貨だったこともある英ポンドは、今でも世界的に取引量が多い人気通貨の一つとして知られます。
ファンドや投機マネーの影響もあって、良く売買されているのが特徴です。
具体的には、米ドル・ユーロ・日本円に次ぐ形で世界4位の規模を誇り、FXにおいては好んで使うトレーダーは珍しくありません。
日本では英ポンド/日本円のペアは抜群の人気で、2019年には同ペアの取引量は、国内で2位を達成しています。
価格変動が激しい
取引量が多いのですが、通貨の流通量自体は少ないとされており、これが原因で価格変動が激しいのも特徴です。
流通量が少ないため、しばしば取り合いになると考えると良いでしょう。
荒れ相場を投資家にとって値動きの激しい通貨は魅力的ですから、活発な取引がなされています。
その結果、更に価格変動が起きやすくなっており、短時間で相場が乱高下するケースが珍しくありません。
ハイリスク・ハイリターンな取引が狙えるので、中上級者のデイトレーダーが好んで利用する側面があります。
為替差益とスワップポイントのどっちも狙える
上述の通り値動きが激しいため、為替差益は狙いやすい通貨です。
安く買って高く売る、と言うような基本的なスタイルでも利益を目指せます。
加えて、英ポンドはスワップ金利が高水準のまま維持されているので、スワップポイントを稼ぎたい時にも便利です。
英ポンドを持っているだけで金利を稼げるのですが、値動きが激しいため、長期間保有する場合はロスカットには注意が欠かせません。
証拠金を多めに設定するなど対策を施すことが必要でしょう。
英ポンド(GBP)はどんなニュース(指標など)に反応しやすい?
英ポンドがどのようなシチュエーションで変動しやすいのか、見ていくことにしましょう。
英ポンドは欧州のユーロと違って、イギリス国内で発行される通貨なので、独特な要因に反応するケースも多いです。
金融政策と形状譲制は要チェック
特にBOE(Bank of England)が繰り出す金融政策の発表は1年に複数回あり、このタイミングは変動しやすいです。
BOEは中央銀行にあたる金融機関で、量的緩和や金利の発表などを行います。
その内容次第では大きな値動きも期待できるため、英ポンドの取引を狙う時には、予めカレンダーで発表の日を確かめておきましょう。
同時に四半期インフレレポートや失業率なども相場変動のカギになることがあります。
これらも定期的に報告されるので、目を通しておきましょう。
原油市場の影響も
英ポンドの値動きは、原油市場との相関関係があるとされます。
英ポンドと原油の値動きは完全にリンクしたものではありませんが、長期的にみると同じような方向性で推移することが多く、一応の指標としては役立つでしょう。
相関関係が生じる理由は大きく分けて二つあります。
まずは、イギリス自体が大規模な北海油田を有している点です。
自らが産油国ですから、当然、影響はうけます。
加えて値動きが激しい通貨ですから、投機的な目的で中東のオイルマネーが投入されやすく、結果的に原油価格との相関関係があると考えられます。
政治的な要因
選挙や他国との関係の変化など、政治的な要因によって価格変動が起きるケースがままあります。
特にイギリスはEU離脱問題と、未だ燻ぶっているスコットランド独立問題を抱えており、これらの進展状況によっては荒れ相場になる可能性が高いです。
このうちEU離脱はすでに決定しているものの、今後の課題が山積しています。
EU諸国との関係はどうなるのかや、イギリスが一国でどこまで活躍できるかなど、不透明な点が多いのが現状です。
以後、色々と協定が結ばれたりと変化があるはずですから、そのタイミングで値動きが起こる可能性があります。
英ポンド(GBP)を含む通貨ペアでFXをする際の注意点
FXにおいて英ポンドは、ある人にとっては魅力的ですが、別の人にとっては恐怖の対象として扱われるなど、好き嫌いが分かれる面があります。
ハイリスク・ハイリターンでギャンブルになりやすい
英ポンドはデイトレーダーなどが多く取引をしており、投機的に売買されがちな通貨です。
このために値動きは激しい上に予測が難しい局面もあり、油断していると損失が膨らむ可能性も否定できません。
人によってはギャンブル性が高いとすることもありますが、大切なのは自身の取引スタイルにあっているかどうかを見極めることです。
損きりの方法やレバレッジの設定、手持ちの資金などからしっかり戦略を立てれば、相場変動が大きい分は魅力があります。
スワップポイント狙いは徹底したリスクヘッジを
英ポンドは日本円で買うと少々高額になる上、短期間で急激な値動きするケースも見られます。
これがスワップポイント狙いの時には脅威で、前触れなく値崩れした時の対策が難しいのです。
特にハイレバレッジで取引している時には、油断しているとあっと言う間に損失を被る危険性があります。
したがって、英ポンドを長期保有する時には、なるたけ安い時に買いためること、そしてリスクヘッジを徹底することが大切。
資金にも余裕をもっておくと、いざと言う時に安心でしょう。
英ポンド/日本円と英ポンド/米ドルを使い分ける
英ポンド/日本円は国内でも人気ですが、FXに慣れていない時には注意が必要です。
英ポンド/日本円を買うと、まずは、日本円で米ドルを買い、そのドルでポンドを買うと言う処理がなされます。
つまり、間に米ドルが入るので値動きが複雑になりがちなのです。
結果的に、ただでさえ予測が難しい英ポンドが、更に見通しにくい状況になりかねません。
他方、英ポンド/米ドルは割と素直な相場となります。
そのため、中・上級者で激しい値動きを狙うなら英ポンド/日本円、初心者またはリスクヘッジ重視なら英ポンド/米ドルと、使い分けを意識すると良いでしょう。
「英ポンド(GBP)」のまとめ
英ポンドの特徴や注意点などを見てきました。
特にFXに慣れてきた中・上級者にとっては、自身の投資スタイルに合う場合には魅力が大きい通貨でしょう。
逆に初心者であったり、激しい値動きが苦手な方は、リスクヘッジを徹底することがおすすめです。
元々デイトレードに向いている側面があるものの、更に今後はEU離脱問題の進展などにより値動きが予測されるので、短期間の投資でも大きなリターンを得られる見込みがあります。
使い方次第では面白い通貨ですから、まずは少額・ローレバレッジで取引を始めてみてはいかがでしょうか。